前述しましたが、ビットコインの取引の安全性を担保するために採用している
ブロックチェーンは分散型台帳技術(DLT)の1つで、
取引履歴を10分ごとにパッケージ化して1つのブロックとし、それを次々に追加していく仕組みです。
ブロックの生成には、そのブロックを特徴づける数字、
ノンスを膨大な計算で算出することが必要で、これをグループオブワークといいます。
その計算をする人をマイナー、ビットコインで支払われるその報酬を得るための
1連の作業をマイニング(採掘)といいます。
マイニングで得られる報酬から、計算のための設備投資、
電気代などのマイニングに要する費用除いた部分がマイナーのインセンティブになります。
マイニングの報酬は「新規に発行されるビットコイン」と「
利用者がビットコインを送信する際に支払う手数料」で賄われます。
ところが、ビットコインはその発行量の上限を2100万と定め、
21万ブロックサイス採掘ごとに報酬、つまり新規に発行されるビットコインを
半減するように設定されています。
ビットコインの価格が上昇を続けない限り、マイナーが得ることができるビットコインは
減少しているので、その分報酬が減り、
マイナーのインセンティブが低下していくことになります。
これを補ってマイナーのインセンティブを維持するためには、
技術革新を通じてマイニングのコストが削減されなければなりませんが、
それができない場合には、手数料を値上げするしかありません。
そうなると、ビットコインを使った送金のコストが高くなり、
利用者の利便性は下がってしまいます。
技術革新によるマイニングコストの削減が、マイナーのインセンティブを維持するのに
十分なスピードで達成できるかどうか、その確実性はかなり低いと思われます。
つまり、ビットコインの送付手数料は、今後高くなる事はあっても、
安くなる事はないと推察されます。
ビットコインの価値は不明ですが、既に見たように銀行手数料の比較で考えると、
その価格はかなり割高になっている可能性があり、この先、価格が大幅に下落する
可能性も否定できません。
それは、、他の仮想通貨についても同じです。
もし、価格が暴落するようなことがあれば、投資対象としての仮想通貨が
魅力をしなってしまうだけではなく、信頼性が損なわれ、
決済手段としての利用が広がる可能性も失ってしまうことになりませんなりかねません。
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