現金は、銀行に預けることもできます。
皆さんが銀行に預けた現金は、10,000円札や千円札のまま銀行の金庫に
保管されているわけではなく、他の人に貸し出されたり、運用に回されたりして、
リアルタイムで姿を変えていきます。
そう考えると、預金通帳に記載された金額は帳簿上の数字、つまり電子データに過ぎないわけです。
銀行預金は自由に引き出すことができます。
ATMで引き出して始めて、電子データはリアルな現金に姿を変えます。
その意味で、銀行預金は、現金と言うよりも、デジタル通貨に近いものがあります。
「Suica」や「nanaco」などの電子マネーの普及によって、現金を持たない主義の人も増
えています。
小銭がジャラジャラあると財布が膨らんでかさばるし、札束を持ち歩くのも
物騒だと考える人もいるからです。
「デジタル通貨」でもあるビットコインは、電子データに過ぎないので、
どれだけ金額が大きくなっても、逆にいくら細かい金額に分けても、手間は同じで、
かさばる心配もありません。
1円単位の支払いから、財力がある人なら数百、数千万単位の支払いまで、
全て同じ「ウォレット」を通じて行うことができます。
ただし、ビットコインをそのまま一般の銀行に預けることができません。
先ほども言いましたが、皆さんが手に入れたビットコインは、
自分のスマホやパソコンにダウンロードされるわけではなく、
取引所が用意したクラウド上に預けっぱなしになっています。
株を買っても株券の現物をもらうわけではなく、証券会社に預けたまま、
売買の指示を出して実際に取引を代行してもらうように「(現在はデジタル化されて
現物の株券そのものは希少ですが)ビットコインの取引でも、皆さんはアプリで
指示を出すだけです。
実際の送金は、ビットコイン取引所などが行います。
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