【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】06持ち運び自由の「電子データ」

現金は、銀行に預けることもできます。

皆さんが銀行に預けた現金は、10,000円札や千円札のまま銀行の金庫に

保管されているわけではなく、他の人に貸し出されたり、運用に回されたりして、

リアルタイムで姿を変えていきます。

そう考えると、預金通帳に記載された金額は帳簿上の数字、つまり電子データに過ぎないわけです。

銀行預金は自由に引き出すことができます。

ATMで引き出して始めて、電子データはリアルな現金に姿を変えます。 

その意味で、銀行預金は、現金と言うよりも、デジタル通貨に近いものがあります。

「Suica」や「nanaco」などの電子マネーの普及によって、現金を持たない主義の人も増

えています。

小銭がジャラジャラあると財布が膨らんでかさばるし、札束を持ち歩くのも

物騒だと考える人もいるからです。 

「デジタル通貨」でもあるビットコインは、電子データに過ぎないので、

どれだけ金額が大きくなっても、逆にいくら細かい金額に分けても、手間は同じで、

かさばる心配もありません。

1円単位の支払いから、財力がある人なら数百、数千万単位の支払いまで、

全て同じ「ウォレット」を通じて行うことができます。

ただし、ビットコインをそのまま一般の銀行に預けることができません。

先ほども言いましたが、皆さんが手に入れたビットコインは、

自分のスマホやパソコンにダウンロードされるわけではなく、

取引所が用意したクラウド上に預けっぱなしになっています。

株を買っても株券の現物をもらうわけではなく、証券会社に預けたまま、

売買の指示を出して実際に取引を代行してもらうように「(現在はデジタル化されて

現物の株券そのものは希少ですが)ビットコインの取引でも、皆さんはアプリで

指示を出すだけです。 

実際の送金は、ビットコイン取引所などが行います。 

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】06持ち運び自由の「電子データ」


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