宮崎正弘 Archive

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【政治経済軍事】マット安川のズバリ勝負

自分の好きな姿勢の評論家宮崎正弘氏の話。

2016/12/30

──────────マット安川

それでは今年最後の放送のゲストをお迎えください。

──────────女子アナウンサー

評論家の宮崎正弘さんです。今日のテーマは荒ぶる米中露、2017年の世界情勢はどうなる。です。

──────────マット安川

よろしくお願いします。

──────────宮崎正弘

本当に年末になりましたね。

──────────マット安川

本当です。

──────────宮崎正弘

いよいよあと二日ですか。

──────────マット安川

本当のこの数年間ね、宮崎さんのメルメガの話をさせてもらったわけなんですけど、

まあ、かなり前からトランプさんのことを追っかけられていて、

これは本当にね、最初は笑われていた方も多かった方も多かったのかと思うんですけどねぇ。

──────────宮崎正弘

みんな半信半疑だったですよ。

──────────マット安川

率直なご意見どうでしょう。

──────────宮崎正弘

えーと、私前回いつ出させていただいたか忘れましたけど、11月8日投票日でその2日前でしたかねぇ。

ああ、これは九回裏二死満塁逆転ホーマーが出るんじゃないか、言ったらそのとおりなっちゃった。

で、あれでしょみんなの期待に全部反して、トランプ当選後株が上がっちゃってね。

こんなことありかって、みんな思っているんじゃないですか。

──────────マット安川

全てが裏というか。

──────────宮崎正弘

そそそ、株式ってもともと夢に望みをかけてお金を投ずるわけだから、

株があがるってのは夢が半分以上入っているわけね。

ということはアメリカの投資家は、トランプ政権に夢を見ていると。

夢を託していると、いうことであるんですよね。

で、日本の新聞があんまり書かないんだけどね、何を期待しているか。

1番大型減税。2番目積極的インフラ投資、3番目エネルギー政策。

この三つなんです本当はね。

TPPとか日本の新聞を読んでいると繰り言言っているけど、TPPなんてもうありえないんだから。

オバマさん自身が断念したと言っているんですよ。

まだ執着しているようなところがありますねぇ。

ま、そんなことはもう忘れなさいよ。と。

──────────マット安川

世界が違うわけですからね。

──────────宮崎正弘

その、ピボットいうか基軸が変わっちゃったんですからね。

ですからオバマさんの八年間というのはね、極端な言い方をするとね、

鳩山さんが八年やったようなものなんです。

そうするとどうなるかというのはね、要するにアメリカ人はみんな飽き飽きしていたんですね。

ああいう中国に対する甘っちょろい、甘い考え方、ロシアに対して口だけでね、

敵だと言っているけど、じゃ、何をしたの。なにもしなかったでしょ。

シリアに至っては、ほとんどロシアに主導権取られてアメリカはやる気がないんじゃないの。

というところで気分が変わりました。

で、トランプさんが私が一番注目しているのはエネルギー政策。

なぜというととパリ協定から離脱すると言っているでしょ。

ということは公害規制が強すぎるんですよね。

そうするとアメリカの企業は何もできなくなっちゃう。

シェールガスが掘っちゃいけないということは言っていないんだけど、

規制が強いからコストがかかりすぎて、シェールガス開発がなかなかうまくいかなかった。

これがねうまく起動に乗ると、アメリカは原油の輸入しなくて良くなるわけでしょ。

あの、実はねこれ大変なことなんですよね。

日本に置き換えれば簡単なことで、99%のエネルギーは外国に依存しているから、

輸出でどんなにドルを稼いでも、ずるずるずるずるね、原油代金ガス代金出ている。

──────────マット安川

足を引っ張られてますね。

──────────宮崎正弘

それはね、アメリカこれ、なくなっちゃったらね、この予算をどこに回せるか。

それひとつにはね、インフラ建設に回せますね。

ですから老化した橋、道路、で、場合によっては鉄道、飛行場、公共施設、全部インフラやり変えると。

これ、景気良くなりますよ。

さっきマットさんが言っていたけど住宅建設の労働者がいなくて、どんどん建設遅れているじゃないかと。

で、どんどんまた遅れるでしょ。

──────────マット安川

ほんと、遅れるんですよね。

ちょっと雨降ってやむのわかってても、彼ら帰っちゃいますからね。

──────────宮崎正弘

働く意欲って、日本人と違いますから、労働は罪悪と思っているんだから。

仕方なく賃金を得て生活をするためにね。稼いだら大いに遊ぼうぜ。

というのが欧米というか、日本以外の考え方でしょ。

──────────マット安川

で、今回いろんなこうその今回ミリオネアというか、結構ヒラリーさんを応援していた方多くて、

そうして普通の、まあねぇ、そういう白人のかたであったり、タクシードライバー

いろんなコンストラクションの方とか結構期待していますね。

トランプさんが何かしてくれんじゃないかっという。

──────────宮崎正弘

今おっしゃった中でもインテリの一部とか金持ちの一部がね、ヒラリーさんを応援したというのは、

日本も同じだけどもね、マスコミが例えばポリチカルコレクトレスなんて難しいこと言っているけど、

簡単に言うと言葉狩りなんですよ。

例えばこれいま言えないんですけど、こう言っちゃいけない。それはこうです。

正しい言葉を使いましょう。

そんなこと言っていたら言語空間が窮屈でしょうがないでしょ。

それも暴言老人じゃないけど、トランプ氏がね、次々と破って行ったわけだよね。

破るというよりもね昔から言っていたことをただ元に戻しただけなんだけど、

それはリベラルな左寄りのマスコミから見れば、レイシストだとか、あいつはヒットラーだとかね、

こういう風な批判にすり替えようとしている。

 

ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC)とは、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現を指す。

 

──────────マット安川

かなり悪役な言い方。

──────────宮崎正弘

今も悪役で、トランプは認めない。とか言うデモまだ続いていますけどね。

──────────マット安川

で、本当にまだまだ続くわけでありまして、そんな中でも実際トランプさんなったところに、

考えなければならない問題、またですね、このあと1時以降宮崎さん新しい本早速出されています、

この本もまた聞いていきたいと思います。

──────────女子アナウンサー

皆様からのご意見ご質問をお待ちしています。

受付メールアドレスは、yasukawa@jorf.co.jp

ファックス番号は東京03-3582-1422番です。

お待ちしています。

今日のゲストは評論家の宮崎正弘さんです。

今日のテーマは荒ぶる米中露、2017年の世界情勢はどうなる。です。

──────────宮崎正弘

荒ぶるって言ったってね、日本も荒れますよ。

米中露日と、それからEUだって荒れるでしょ。

ますます弱体化していくから。

──────────マット安川

まさに宮崎さんのね、新しく出された新書を読んでいただければね、読めるんじゃないかなと、

ちょっと紹介していただければ。

──────────女子アナウンサー

日本が全体主義に陥る日、旧ソ連邦衛星国30カ国の真実。

こちらはビジネス社より税抜き本体価格¥1600円で書店に並んでおります。

12月に出されたばかりの新刊です。

──────────マット安川

これは私は読まさせていただいたわけなんですけど、改めて紹介していただければと。

──────────宮崎正弘

これも非常に簡単な話で、要するにまだ十二月でしょ。

25年前の十二月、マルタにおいて、マルタというのは地中海に浮かぶ小さな島国だけど、

ここで当時のゴルバチョフ、ソ連書記長とアメリカのブッシュ大統領、パパブッシュね、

二人が会ってもう冷戦やめよう、いう、冷戦が崩壊そしてソ連が崩壊して25年になるんです。

本当に25年経って、全体主義の一角が崩れたわけだから、ソ連圏にあった人々、

もしくはソ連の影響を受けていた東欧諸国ね、ほんとうにこの人たちは自由を獲得できたのか、

あるいは全体主義の呪いは残っているのじゃないか、いうことに興味があってね、

だから合計30カ国なんだよねぇ。

全部回るのに三年かかりましたけどね

だから結局30回行ったんだよね。

あー、疲れました。

──────────マット安川

だからと言ってね、飛行機降りてすぐにつくようなところではないですし、

──────────宮崎正弘

とおいですよ。

──────────マット安川

検問所があったりしてなかなかスムーズに入れない。場所もあるわけですよね。

──────────宮崎正弘

国境もね、スムースにすっと行くところは少なくてね、

例えばトルクメニスタンからウズベキスタンに入るときには、やっぱり三時間ね、

もう本当に意味もないパスポートを10回くらいあっちめくりこっちめくり、

名簿をトロトロ調べてね、一応パソコンが入っているんだけどね。

まぁ、イライラしてきますけど、こんなもんだと思うしかしょうがないでしょう。

──────────マット安川

ロシアの影響下を受けているところ、または、そういった意味では西側諸国の影響を受けているところ、

たくさんこの本の中にありますよね。

──────────宮崎正弘

一番興味があるのは、しかし、今の日本人にとって何が一番興味があるんだろうね。

ロシアはかなり豊かになったのか、本当に表現の自由とか出版の自由があるのか、

いうようなかんじでしょ。

あの、出版の自由あるんですよ。表現の自由もあるんだけど、

つまり全体主義が終わって、みんながうわーっと出版物を出した、自由なテレビも作った、

新聞も出した。

五年でブームが終わったんですよ。

みんなそのことに関心がなくなったんだと。

みんなお金儲け、あと海外にマネーロンダリングする、あそこの博打場に行って博打して儲けようとかね、

関心が移ったんですね。

これは実に見事な元言えば言えるけど、結局ロシア経済どうなったんだと。

それはプーチン、あの人皇帝だからね。いまやね。

その一族でほとんどの利権を抑えちゃっているわけですよ。

ほかの国ならポピュリズムに訴えて、例えば医療に福祉予算をばらまくとか、

ベネズエラなんかそれやりましたけどね。

あるいは命の2番目に大事なガソリン代をべらぼうに安くするとか、いうことで国民の支持を得るんですけど、

プーチンさんがやったことは何か、ロシアのナショナリズムを煽っているんですよ。

ですから今まで鬱屈していて、ソ連崩壊以降ね、目の前のバルト三国がずるっと西側に行く。

目の前のポーランド、ハンガリー、チェコ、ブルガリア、ルーマニア、ずーっとNATO行っちゃう。

これロシアにとって由々しき事態ですよ。

それでみんな打ちひしがれていたわけ、国民がね。

そこでプーチンがクリミヤを取り返す。ウクライナに戦争を仕掛ける。

シリアで完全にアメリカ抜きにして主導権を取っている。

このナショナリズムで国民が湧いているんですよ。

プーチンてなかなかいいんじゃないの。

支持率みてくださいまだ82%ぐらいあるんだから。

安倍さんは昨日の真珠湾のお帰りになって68%でしたっけ内閣支持率、ま、それでも高い方ですけど。

プーチンに比べたらなんなんだこれってくらい違いがありますね。

──────────マット安川

そのプーチンとも安倍さん会談しましたけれども、実際どう見ていますか。

──────────宮崎正弘

それ私前から言ったようにね、領土というのは、戦争で取られたものは戦争で取り返す以外ないんです。

ところが同盟が強い絆で結ばれると、アメリカは小笠原を返し、奄美を返し、沖縄を返してきたように、

そういうことあり得るんですね。

これは要するに親善関係という問題ですね。

ところが韓国は竹島をとったまま、これは国際裁判所に訴えるという手だてありますね。

実際フィリピン訴えて、フィリピンの主張通りになったんだけど、

じゃ、中国返すかというと、あれは紙くずだと言ってそのままじゃない。

で、尖閣は元々中国の領土であると言って、いまでもやってきそうでしょ。

中国の船がゴロゴロきてるし、それで北方領土です。

還るわけないって前から言っているんだけどね、経済協力をして、

シベリア開発に協力すれば、二島くらい還ってくるんじゃにないかと。

いう期待をしてたんだよねぇ。そういうなんてんだろうね、甘さ。ということありますねぇ。

というのはね、ウスリー島、中露国境ね、ダマンスキー島とウスリー島解決したんですね、二十年前に。

なぜ解決できたか、お互いにあそこに軍隊を貼り付けて、中国はロシア国境に五十万から百万人の

常備軍を配置していたわけ。ロシアだって配置していたわけです。

これ、お互いに無駄だと。

いうわけで急速な雪解けができてきて、なら領土問題も一緒に解決しようと。

お互いの国益だからね。

ウスリーってのは小ウスリー大ウスリー、それから中洲があって、中洲と言ったってすごいですよ、

淡路島の十倍くらいあるようなところなんですが、

実は半分こにして中国がお金払ってるんです。

これは内密になっているんで中国は公表していませんし、ロシア側も金もらっているとは一言も言っていないけれども、

そういう解決方法もあるんですね。

思い返せば幕末に、幕末だから百五十年前の話で恐縮なんだけれど、

対馬をロシアが来て勝手に取ったことがあるんです。二ヶ月間。

江戸幕府としては軍事力ありませんから、抵抗ができないですよね。

盗まれたままなんだけど、どうしたかというとね、

イギリスに助けてもらったんですね。

イギリスがロシアにガンガン圧力をかけた結果、ロシア出て行った。

ということはね、こういうことでしょ。

北方領土返すアメリカにガンガン圧力をかけてもらう。

あるいは、ロシアがもうちょっと弱り切ったへたり切ったときしかないでしょ。

タイミングの読み違いですね。

還るというのはじつは十七、八年前にいっぺんあったんですよ。

エリツィンさんね、あの時はロシアも経済的にへたばっていて、お金が欲しくてしょうがない。

ウォッカで酔っ払ったエリツィンさんに、じゃ、ここちょっとサインして。ということもできたんだけど、

日本人はそういう腹芸ができないというかね、乱暴なことできませんね。

要するに書いてある条約通りのこと守ると。

だって今だって憲法守っているんだもの。

──────────マット安川

ね、そういう実際あるということですよね。

じゃ、みなさんかどんどん行ってみましょう。

──────────女子アナウンサー

はい、ラジオネームえのもとよしかず52歳さんです。

安倍総理がオバマ大統領と真珠湾訪問したことは、日米同盟が強固なことを

中露にアピールできたと思っているので良かったと思うのですが、

先生はいかがでしょうか。

──────────宮崎正弘

いや、まず謝罪をしなかったということで、評価できると思いますよ。

ただ問題はですね、日本の中には行くべきでない。特に保守派の方ね、

批判意見が非常に多いんですがね、私はこれね安倍さんは、

日本の国内に向けてやっているパフォーマンスでないんですよ。

これ、世界に向けてやっているんですよ。

そのために真珠湾で和解をしたというゼスチャーをアメリカ国民のみならず、

EUやロシアやその他全部にね、示したと。中国もこれ慌てているわけだからね。

だって、中国の江沢民の時にね、わざわざ真珠湾によってあのときは、

中国とアメリカは共同の敵に戦ったではないか、なんで余計なことを言っていたわけなんですけどね、

そういうメッセージを発信していくという意味で、現段階においては私は、

一昨年のアメリカの議会演説に次ぐ非常にいいパフォーマンスをされたと思いますよ。

──────────マット安川

世界的に向けてということですね。

──────────宮崎正弘

それはね日本には多少不満残るのは、現実なんだけれども、そこをもうちょっと輪を広げた、

複眼的な目で、見たらどうなるかということで評価したいと思いますよ。

──────────女子アナウンサー

ラジオネームUHLさんです。

今日も自作の真空管式通信型コウイチチュウニの受信機で聞いています。

ロシアプーチン大統領と安倍総理の会談ですが、先ほども話題にありましたが、

北方領土の交渉は不発。プーチン大統領が経済開発交渉で一本勝ちなどと、

マスコミの報じ方で私はがっかりとおります。

鈴木宗男さんが交渉は前進したと言っていたんですが、はたしてどちらが本当なのでしょうか。

中国について先生の著書、中国バブルの崩壊によりますと、

習近平首相が失脚するということ、共産党内で権力闘争が起きていることなんでしょうか、

バブル崩壊ということは中国経済に陰りが出ているかという真実をお聞きしたいです。

また、ラジオネームプリアズミさんも、日露首脳会談の件でメールでお問い合わせです。

──────────宮崎正弘

まずね、後者の方から行きますけど、中国のバブルはいつ崩壊するかというご質問をよく頂けるんだけど、

とうに崩壊しているんですよ。今崩壊したことをごまかしている。

ようするにね、人為的に価格をつり上げて、それをね担保能力上がりますね。

不動産価格上がると、また銀行から追加の融資をもらってね、その繰り返しをやってごまかしているんですよ。

本当の借り手ってほとんどいないんだから。

それはね、仲間内でとにかく値段上げておこう、取引量ってほとんど少ないんですね。

なにをやらかしているかというと、バブルが崩壊して不動産バブルがとうに吹き飛ばされているにもかかわらず、

いやいや中国経済は大丈夫大丈夫大丈夫といって、この演技をしている。

というのがこの一年二年の状態なんですね。

それが何でわかるかというと、非常に簡単なんですけど、

中国の借金が増えているということで大体分かるんです。

銀行の貸出残高は、つまり公式発表は眉唾でね。それにしても相当な額ですけどね。

プラス中国にはシャドーバンキングというのがありますね、つまり影の銀行。

プラス何が最近あるかというと、P2P(ピーツーピー)というやつですね。

ピーエルツーピーエルこれなにかというと、ネット上で金貸しますかね借ります。

ネットで銀行をやっているんですよ。しかも個人間でも。

このね、貸出金額がなんと、24兆円。すごいでしょ。

シャドーバンキングもマフィアの高利貸しも真っ青。

どうなっちゃうって詐欺が多いんですよ。

11月までにこのP2Pというネット上のバンキングは、808の会社が潰れました。

つまり金借りたまま逃げちゃった。というケースが多いでしょうね。

それともうひとつね、海外持ち出し、異常に厳しいでしょ。

中国人が旅行の時に持っていくカードがあるでしょ、黄金のカード。

あれ銀聯(ぎんれん)カードというんだけど、ついに発行停止。

今まで流通している奴だって一日に使える額が日本円で五万円かな。

ということはなにもできないでしょ。つまり外貨の持ち出しを制限しているんですよ。

そうすると何に行くか。

1番 外貨預金。当面の目の前のドルはいらないわけだからね。銀行としても。

2番目 ビットコイン。架空の通貨でしょ。ですからここにドーッとお金が行く。

世界のビットコインの90%が中国ですよ。

そしてまだあるんです。FX取引。目の前のドルはいらないんだな。

後で決済しなければいけないけど。

つまりね、上に政策あれば下に対策あり。というのが中国の伝統的なやり方でね。

庶民は上がこういう規制をやっているなら、こっちやろうこっちやろう。

どーっと違う投資行動をでているわけですね。

それは不動産投資に回っていた庶民の金が、いまやこっちに来ている。

それでもひとつ明らかですね。

二つ目は外貨準備がどんどんどん減っていることは、これはね公にもね、

間も無く三兆ドル切りそうですね。実態はどれくらいか。

アメリカのエコノミストが言うには、あれはね一兆ドル水増ししてまっせ。

ということは実質二兆ドルですね。

外国銀行からの借金がありますね、まず。二つ目は経常収支がどんどん赤字になっていることは、

自動的に外貨準備が減っているということ。

三番目、中国の共産党幹部が不正に持ち出している外貨、いったいどこの勘定に入っているかわからない。

もうひとつわからないのが、中国が公式に発表している外貨準備高の中に、

外国の銀行から借りているドルもいれているんですよ。

結論的にどうなると思います。

つまり外貨はないんです。

ないと見たほうがいいんです。

で、私が言っていることは極論でそんなことはないという反論は百も承知なんだけれども、

この一年間中国は、なぜねアメリカの国債を一兆二千億ドルも抱えて持っていながら、

なぜ外国から七千億ドルから八千億ドルも借金を新たにしているか、

ここ問題でしょ。

バランス保ってパンクしないのはなぜか、まだ中国にお金を投資している人がいるんですよ。

どこのどいつかということは言いませんが、ドイツですけど。

もうひとつアメリカがね、やっぱり中国から品物を入れないことにはアメリカの消費経済成り立たないんですね。

みてください、アメリカが中国をあれだけ攻撃しながら、アメリカの国旗ほぼ中国製でしょ。

クリスマスツリーからサンタクロースのぬいぐるみからみんな中国製じゃない。

面白いのはトランプ人形ね、メイドインチャイナ。

──────────マット安川

まぁね、それだけ経済が見えないところから、破綻しかけけている。

隠している。

実際シャドーバンキングであったり先ほどのネット間の問題でそれだけの負債というか、

外貨というのがほとんどないんじゃないか、と言われている中経済、

例えば李克強白書というのが前に発表ありましたけど、

それからオウギサンと習近平が経済を全部とっちゃいましたね。

実際それ分かっているんですか。

──────────宮崎正弘

それ分かっていますよ。オウギサンなんてもともと銀行の頭取やっていた人でね、

エコノミストで国際経済に明るいし、言って見れば中国経済の顔だった人でしょ、

ところがあまりにも有能なので、習近平さんは自分の相棒に選んで、

とにかく権力闘争で敵をみんなぶっ倒そう。

何がいいか反腐敗闘争なんですね。

それで汚職高官を次々に血祭りにあげて、今や周りじゅう全部敵にしちゃいましたけど。

その一方でオウギサンさんは自分の派閥も固めている。

結局、明を開いたシュゲンショウというひとがいて、ビャクレンキョウの生臭坊主だったんだけど、

お坊さんなんで経文が読める、つまり漢字が読めるんですよ。

で、アジ演説が上手い。

それで社会擾乱に乗じて、ビャクレンキョウ徒の反乱に乗じて、パッと北京の政権を取っちゃって、

とっちゃった途端何をしたかというとね、自分の政権奪取に協力してくれた、

部下親友全部粛清したんだよ。

似てんです。というより、独裁政権というのは必ずそれやるんです。

毛沢東だってねナンバーツーの劉少奇を亡き者にし、林彪を葬りどんどんね。

そうすると残ったのは周恩来だけど、これほとんど茶ぼうずに徹しましたからね。

だから生き残ることができた。

──────────マット安川

じゃあ、たとえば、オウギサンというのは習近平のナンバーツーみたいになってますけど、

習近平はオウギサンがネットワーク作ってる、そういうのも気になっているわけですか。

──────────宮崎正弘

気持ちよくないでしょうね。

だから完全に習近平が権力を高めれば、オウギサンは用なしになるから、

オウギサンはそれ分かっているから自分の派閥を作ってなおかつ軍隊にも親しいやつを作る。

これね、つまりいまね、上海派追いのけ、団派を敵に回しながら、オウギサンと組んでいるように見えながら、

実は今の段階習近平とオウギサンの闘争なんですね。

主導権争い。

オウギサンは今年、いや来年秋の第19回党大会で生き残るでしょう。

普通は定年なんだけど、いま68で党大会で69になりますよ。

不文律の定年違反だけど居座ると。

居座らないとあの国危ないんだ、とにかく。

円満に引退したらやられちゃうからね。

今度も軍のナンバースリーが失脚しましたね。

これで軍のクーデターを防いでいるんですよ。

自分には向かう軍人を次々に失脚させて、クーデターを予防すると。

それ危ないですよ、習近平9回暗殺未遂、オウギサンに至っては26回暗殺未遂あるんだから。

──────────マット安川

ほんとなんですか。

──────────宮崎正弘

ほんとですよ。香港情報なんか見てたら詳しく出てますよ。

オウギサンが泊まったホテルが放火されたとか、習近平が通った30分後に道路が爆発したとか、

日本以外の人は、日本の警備みてください。結構楽でしょ。

何時何分どこそこ通ります。言うでしょ。その通り通るんだからね。

諸外国違いますよ。プーチンなんで二時間も遅れるの。

警備を混乱させているわけ。今一番高いのはね、この間アンカラでロシア大使殺されましたね。

警官でしょ。つまり警備している側に暗殺者がいる。これが怖いんですよね。

ですから日本以外のSPなんぞのノウハウ見ているとね、必ず予定行動をずらすんですよね。

5分ずらしたり遅れたり早く行ったり。

日本の場合はね、率直に申し上げて暗殺されるほどの価値のある政治家何人くらいいるんだろうかと。

いうことですね。

今もう一つ質問あったじゃない。なんでしたっけ。

──────────女子アナウンサー

ロシアのプーチン大統領との会談ですけれども、交渉は前進がみられた。

──────────宮崎正弘

あの例の、北方領土なんだけれど、あれもねぇ、あれに似ていませんか。

トランプに対する事前の報道のデタラメぶりと。

アメリカのマスコミ全敗でしょ。予測したことと。

それに従っている日本のマスコミはもちろん全敗なんだけど、今度も似ているじゃないですか。

マスコミが勝手に作り上げて、二島帰ってくるかもしれないなんて、

勝手に予測しただけじゃないかと。

それが外れたらまたおかしなことを言っている。

もともとは返還ないってずっと前から言っていたんでね。

──────────マット安川

知っている方は前進したと言っている方も多いですよね。

──────────宮崎正弘

いや、とにかくロシアってね日本人にとってなぜ、ロシアが重要か。

好き嫌い別ですよ。

当面の我が国の仮想敵国はどこですか。

北朝鮮の核とそれを後ろで操っている国でしょ。

その後ろにいるロシアって戦略的にどのくらい大事かということは子供でもわかるんじゃないの。

そうするとねプーチンとコンタクトを絶やさない。

ドンドンドン親しくなる。

そのためにはね多少のね無駄金ではなくて、今日本が協力しようとしているのは、

樺太今なんていうの、クリルアイランドのこと、そしてシベリアね、

ガスを開発してパイプラインを引っ張ってくる、日本に持ってこようというわけでしょ。

日本の国益にもなるんだから、この点は協力していいと思いますし、

もう一つはハイテクの問題ではね、アメリカの圧力にかかっていて、

アメリカのロシア制裁の項目の中に二つか三つはいるんですよ。

それ日本は協力したくてもできませんよ。ってプーチンに伝えているわけで。

その点ロシアはがっくりとしていると思いますけどね。

もう一つ大局的に立てばね、目先の北方領土交渉が1位だか2位だったか、

通信簿でいえば可か不可かという話をしている場合でしょうかと。

──────────マット安川

安全保障の話も含めてと

──────────女子アナウンサー

さてファックスいただきました。茨城県のババヒサシさんです。

マスコミは伝えていませんが着々と中国が沖縄を占領しようと動いているようです。

目的は一体なんなのか。

弱体化していると伝えられる中国ですが、この動きが気になっております。

──────────宮崎正弘

さっきのね経済の破綻が近いという続きを申し上げますとね、

習近平さんは反腐敗運動というかキャンペーンをやることによって、

悪いと噂されていた共産党の幹部、軍、国有企業の幹部、ドンドン芋づる式に捕まえてきて起訴してね、

有罪にして国民の支持が非常に強かったんですけれど、

ここにきて失業の群れ、炭鉱閉鎖、鉄鋼所閉鎖、失業者がドンドン出ているでしょ。

ついに軍隊三十万人削減するといって、現在3万人近く削減しちゃったんだけど、

これに対する補償がない、恩給がどうなっているかわからない。

軍の軍人さんがストライキを起こしてね、あの北京のど真ん中に座り込んだんですね。

これはねぇ、権力側にとっては自分たちの飼い犬に手を噛まれているもんじゃない。

これも衝撃でしょ。

次にこれ学生さんですね。

大学新卒が毎年七百万人もいて、半分が就職先ないんですよ。

こういうひとがどうするかというと、末期になると必ず反乱、不満、暴動。

ここへね、あの国の場合必ずパターン決まっているんですけど、新興宗教が起きてくるんです。怪しげな宗教。

これがいよいよ始まるかなと。今だって一日五百件暴動起きているんですけど、

結局ここまでになったときに何をするかというと、ナショナリズムを煽って戦争を仕掛けるんです。

で、これで全てすり替えるんですね。

たとえばアルゼンチンの末期の独裁的大統領は、いきなりフォークランドを奪取して(戦争を)仕掛けましたね。

そういうことをやるという特性がある。

という歴史の法則に立てばね、習近平はやるでしょうどこかね。

──────────マット安川

また、これ天安門の後の反日、ということを使うこともあり得ると。

──────────宮崎正弘

いや、反日は使えないでしょう。

なぜかというと反日は半日でやめなさいというようにね、あれほったらかしたら、

反政府暴動になりますから。

あのデモの参加者は反日でありませんからね。

みんな騒ぎたくてしょうがないから来ているんでね。

あ、そうか日本が悪いってれば今日はいいんだ、石投げていいんだってきているんでしょ。

これはね、習近平としてもわかっていますよ。

もう一回やったら大変なことになる。

──────────マット安川

先ほどから聞くと中国の話先ほどのねぇ、中国の銀行の話もそうですけど、不動産の話、

ゴーストタウンもあります、このままかわしてかわしてあと何十年やるしかないということですか。

──────────宮崎正弘

それできないでしょ。出来ると思います?

──────────マット安川

じゃあ、どうなっちゃうんですか。破綻というのが絵に浮かべないんですが。

どういう風に破綻するのか。

──────────宮崎正弘

いや、ですからかろうじてね、輸出で毎年かなりの額の黒字があるから、

それで回しているんだけど、回すお金どこ行くか、前向きの生産性に行くんじゃないんですよ、

借金の利息を払うためのお金が今回っている。

ただこの輸出もですね、労働賃金みてくださいこの十年で四倍になったんですよ。

中国産業繊維産業やスポーツシューズが成り立たないから、ベトナム、バングラディッシュ

スリランカその他に移転させて、そこで雇用の空洞化が起きている。

ということですからね。

もう一つの問題は、一方において矛盾した問題があるのは鉄の作りすぎ、

アルミの作りすぎ、これダンピングで輸出している。

つまり赤字で輸出しているんですよ。

でも、かろうじて目の前のドルが欲しいから、安くても叩き売りをやる。と。

いうことで今かろうじてしのいでいるわけね。

いずれ回転資金が続かなくなったら、決まっているじゃない。

企業で言えば会社更生法というのがあるんだけど、国家はないでしょ。

国家破産、つまり国のデフォルトですよ。

それはギリシャだって何度もやっているし、間も無くベネズエラもやらかすでしょうけれども、

中国それやるかな。

外面的なメンツにかけてはね、絶対守るというのが中国人ですから、

じゃあどうするか、対外矛盾とのすり替えですよ。

やるでしょ、南シナ海、東シナ海。

あぶないですねぇ。でなければももっと奥地。

ネパールあるいはインドの国境で、どどーっと大部隊行かせるとか、

とにかく何をやらかすかわからないからね。

予測不能。マットさんの得意な英語で言うとアンプレディカブルというやつよ。

──────────マット安川

一寸先は見えないというか、そういう意味では宮崎さんの中国を追っかけているテーマ、

80年代初期はアメリカもそうですけれども、世界情勢を追われていて、

そして84年からは中国のヒエラルキーというか、まあ、

それから2000、最近まで中国の情勢、中国は80年代からかなり変わりましたね。

ずーっと追いかけられて、最近この数年は、アシアン諸国も含め、

ロシア並びに東ヨーロッパ、すでに行かれて自分で、足で見られてきている、

驚きというか、いまどきジャーナリストで、皆さんジャーナリスト、人の言った取材記を

パクってそのままやられている方多いですけど、実際踏まれて、行かれているというのも、

宮崎さんほんと感心するわけなんですけど、

──────────宮崎正弘

いやね、私アカディミズムでないのでね、

現場を見なければ書けないという主義なんですよね。

現場へ行けば報道ではわからない、人間の匂いとか、街のにおいとか、

ゴミが綺麗なのか汚いのか、食堂行ったらハエが飛んでいるのか、飛んでいないのかというところが

一番大事なことであってね、そこで生活の水準がわかるじゃないですか、

街に行ったら電話をどんどん売り出している、宝くじを売っている。

いや、カジノが多い。

それから何かセックス産業が多いとかね、みんなわかるんですよね。

それからその国の民度とかおおよその見当がつくんですよね。

活字というかテレビの映像だけで追っていると、映像では確かに街の表情はわかるけれども、

匂いはわからないでしょう。

人間のたちもわからないしね。

そういう点では現場のちょっとした空気をね、空気に触れておくと、

かなりのことがなんていうんですか、確信を持って言えると。

そういうことを言えると思いますよね。

──────────マット安川

じゃあ、皆様からのをいきましょう。

──────────女子アナウンサー

埼玉のアリスタさんです。

先生はドイツの旧東プロイセンのカーリニングラードは行かれたございますでしょうか。

ロシアのイスカンダル計画などで、キナ臭いようですが、ここはどの民族が住んでいるんでしょうか。

ロシア人ポーランド人リトアニア人、ドイツ人は住んでいるんでしょうか。

ドイツは東西ドイツ統一する時ですね、

シュレジアなどは正式にポーランドの領土ということを認めましたが、

カーリニンググラードはどうなんでしょうか。

ロシアに対して返還交渉はしているんでしょうか。

この辺り日本のマスコミは報道しませんので、ご存知でしたら教えていただきたいです。

──────────宮崎正弘

非常に面白い質問いただきましたね。

まず、カーリニングラードはどこにあるか、話からしないとね。

地図を描いて頂くと、要するにバルト海に面したサンクトペテルブルクから南に下りてくると、

エストニア、ラトビア、リトアニア、そして間にカリニングラードがあってポーランド。

つまり飛び地なんです。

ロシアだってカリニングラードに行く時は、飛行機で行くか、

地上へ、列車で行く時は他の国通らないといけないんですね、

カリニングラードが何故世界の注目を浴びてきたかというとこれが大事なんだけど、

バルト三国が怯えているんですよ、ロシア軍の目の前の脅威が再び現れてきて、

何故かというとクリミヤ取られちゃったでしょ、我々またクリミアの二の舞になるんじゃないか、

現実にはね北のエストニアには、ロシア人のコミュミニティが残っているんです。かなりたくさん。

そしてエストニアはIC先進国信じられないことにスマホで選挙やるんですよ。

これをロシアのハッカー部隊が妨害するんです。だから前回の選挙成立しなかったの。

ことほど左様にまずエストニアがロシアの脅威を怖がっていますね。実際の被害を受けている。

ラトビアは未だに40%の国民がロシア人もしくは、ロシア系なんですね。

ここも怯えているし、もう一つは資本の問題でね、かなりロシア資本が入っているから、

ラトビアはバルト三国の中で一番ロシアに対する批判がないところですね。

親露でもないけれど親露の人が多い。

次に一番南のエストニア(リトアニアの間違いでは?)ですけど、

ここは言ってみればドイツ文化が濃厚に残るところですね。ドイツ色が強いんだけど、

言ってみれば西側の南ね、目の前がカリニングラードですよ。

さて、ここへきて新展開が起きたのは、ロシアがこのカリニングラードにイスカンダルというミサイルを配置したんです。

イスカンダルというのはロシア語でいうとイスカーチュールかな、英語で言うとアレキサンダー。

つまりアレキサンダー大王という意味だんだけどね、500キロ飛ぶミサイルということはね、

全部カバーできるんだよね、ポーランドからぐるーっとバルト三国。

これ何と言ったって脅威でしょ。

これ何年か前から騒いでいて、昨年あたりからNATOでね、バルト三国にも軍隊を駐留させよう。

アメリカ兵4200を主体として4600名のNATO軍がバルト三国に間も無く配置につくんですね。

一方ポーランドですがね、かなり安心していたんだけどね、ロシアの脅威が再び復活し始めますと、

ポーランド軍を強化しますね、軍事力を十万人くらい増やすんじゃないかな。

一つは失業対策ですね、もう一つはポーランドから百万人がイギリスに移民しましたね。

インテリ層とかエンジニア層とかね、今かなり空っぽになりつつある。

これは別の意味で脅威ですね。

ということでカリニングラードは私は、来年の四月に行こうと思っています。

ここだけまだ行っていないです。

なかなか行けないです、ここは。ビザもややっこしいし。

──────────女子アナウンサー

ラジオネームハカイシさんです。

トランプさんが大統領になることで北朝鮮の問題はどうなっていくでしょうか。

──────────宮崎正弘

あのね、つまり、トランプさんが北朝鮮に対して言っていることは、

日本はね目の前の北朝鮮の核に対してどうするんだ、日本は核を持つしかないだろ。って言っていた。

ずーっと後退して最近は、私はそんなこと言ってないと。

前言訂正しますがね、訂正していない分があるんです。それは何故かというとね、

六ヶ国協議もしくは今六者協議と言いますが、北朝鮮の核をどうするかということで延々、やりながら、

二年ぐらい休店状態ですね、それはトランプさんの意識によればね、

結局北朝鮮を後ろで操っているのは中国でないかと、中国が真面目にこれに介入すれば、

北朝鮮問題は解決できるんだと、それを解決をわざと遅らせる、もしくは解決不能の状態においているのは、

こうやってうまいこと北朝鮮を使っているからだ、結局中国はけしからん、

トランプ論理によればこうなるんですね。

実態はどうか、実態はね、考えてくださいよ。中国は、まともな紙おむつも粉ミルクもできないんですよ。

ところが宇宙船は飛ばし、ミサイルは作る。核兵器持っている。

それよりも貧乏でね、国民が食うや食わずの北朝鮮が核兵器持っていてミサイル飛ばすんですよね。

誰が支援しているんだと、これはもう明らかですよね、

もう一つは鴨緑江を挟んでね、密貿易が盛んなんですね、

ここを通じてねりんご箱とか、みかん箱にね、ハイテクの部品を入れて、ドンドンドン密輸している。

その結果ねコンピューターにおいて 北朝鮮は最新鋭のパソコンを皆持ってて、

しかもハッカー部隊を組織している。

だからねロシアのハッカー中国のハッカー、もう一つあるんですよ北朝鮮のハッカー、

四番目のハッカー無国籍のIS、テロリスト部隊が持っているハッカー部隊、

これからますます難儀なことになってくるんじゃないの。

日本は本格的にハッカー防衛部隊を作らなければどうしようもなくなるでしょ。

一番怖いのは軍事的な問題安全保障の問題、もう一つの問題経済安全保障。

何故かというと株式市場商品市場そのほかで、市場は今コンピューター取引やっているんですよ。

ここはハッカーに撹乱されたら、どういう経済的ロスが起きるかということを、

まだ真剣に考えている人いないようだけど、大変なことなりますよね。

そういう意味で日本は目に見える防衛装備を増やすこともさりながら、

もう一つは目に見えないんだけど、将来の新しい攻撃兵器に対して、いかに防衛するかと。

防衛白書にややそういう記述はあるけど、本格化させなければいけないんじゃないかと、思いますよねぇ。

──────────女子アナウンサー

千葉市のみついさんです。

稲田防衛大臣が靖国を参拝し、中国や韓国がクレームをつけてきました。

いつもと変わらぬ景色でありますが、いい加減腹立たしいのでこの難癖を止める手立てはないのでしょうか。

日本政府は言いたいことを言わせておけという考え方なんでしょうか。

──────────宮崎正弘

いや、そんなことないでしょう。

我々にとって非常に不愉快なんだけど、ただ抗議がね今までのような過激な言葉遣いは、なくなりましたね。

私はむしろ稲田防衛大臣の、靖国参拝をアメリカの保守派のウォールストリートジャーナルが

かなり冷酷というか冷たく批判したほうが気になります。

それからどうしたらいいかという問題だけどね、

実はね秘策あるんです、秘策が。

広島にオバマ大統領が来て、その返礼のような形をとって安倍さんは真珠湾に行って、慰霊をすると。

ここまで今進歩したわけ。

次はトランプ大統領が当選が決まって、すぐ会ったのが安倍首相でしたね。

就任式の後間も無く安倍さんもういっぺんアメリカに飛んでトランプ氏と協議をすると言われておりますけどね、

こう言って欲しいんだね。

今度日本に一番先に来て欲しい。ついては一緒に靖国神社に行って欲しい。

前のブッシュジュニアの時にはね、本当に靖国行くと言ってたんだから。

止めたのは外務省でないですか、小泉さんの時には、じゃ明治神宮に行くと。

明治神宮だって車の中で小泉首相は待って、ブッシュ大統領だけ行ったんですよ。

アメリカだって指導者ともなれば、わかりますよ。相手国を訪問する時には、

戦争で犠牲になった英霊に花輪を捧げるというのは儀式じゃない。

どこの国でもやっている。

日本だって首相はワシントンに行くたびにアーリントン墓地に花輪を捧げるわけだから。

アメリカだっておかしいでしょう。それしなくていいのって。

サッチャーさんだって何故日本ではそれできないのかって、不思議がったんですよね。

ということで是非トランプさんが、次に日本に来られる時は、一緒に靖国へ行きましょう。

それやったらどうなります。

批判なくなると思うね。もう。

是非それを実行していただければ、明日明後日見る初夢に。

初夢の事前公開ってのありましたっけ。(笑)

──────────女子アナウンサー

ラジオネームさくらさんです。

韓国が竹島を不法占拠したり、対馬壱岐にマネーを進出させたりと、

まぁ、きになる動きをしています。

そしてその韓国は、日本総領事館前にまたもや勝手に作り上げた慰安婦の少女像を建てたと聞いています。

文句があるならさきに自分の国の大統領のお友達から制裁してこいと、

言いたいのですがいかがでしょうか。

──────────宮崎正弘

あのね、慰安婦像とかやっているんだけどね、これはねぇ、あの国の国民性、事大主義

(【事大主義】

① 勢力の強い者に追随して自己保身を図る態度傾向。朝鮮史では朝鮮王朝のとった対中国従属政策をいう)

 

強いものに巻かれるという特性がありますね。

私なぞから見れば哀れな国、いちいちそんなことで反感を持つよりも、

哀れと思ったほうがいいんですけどね、

問題はそんなことよりも重大な危機ですよ。今。

パクさんがお辞めになる。

次の選挙、あれですよ。親北派がなりそうですよ。

大変なことになりますよ。

まず、THHAD配備やめるとか言い出すかもしれない。

今までの国際条約だって見直す。というようなことになって、

そのうち次に言い出すのが、在韓米軍は出て行ってくれとか言いかねないような過激な人が、

今下馬評ではトップ走っているわけでしょ。

こうなると国連事務総長のパンギムン結局能力のない人でも、こっちのほうがまだ少しはマシかも。

というのが今の状況です。

非常に韓国は危機的ですよ。

──────────女子アナウンサー

横須賀市のにしやまさんです。

ヨーロッパでは極右政党がますます進出してくるでしょうか。

また、中国ですが、武装漁船こちらが気になっています。

日本は中国の武装漁船に取り囲まれても何も手出しできません。

インドネシアや韓国では中国の武装漁船を撃退していると聞いています。

日本は情けない状態だと思いますが、いかがでしょうか。

──────────宮崎正弘

いや、まず後者の問題から行きますとね。

今まで海上自衛隊は、出たことはないですね。

つまりみんな海上保安庁がやっているわけでしょ。

海上保安庁の艦艇の装備というのは、別に機関銃を常に常備しているわけでなし、

他の国はもっと武装兵器持っているからね、

漁船だって脅して聞かなければ発砲すればいいんですよね。

日本はそういうことできないという、言って見れば法律上の足かせが、多すぎるという問題がありますよね。

前者の質問を忘れた。

あ、極右という言い方ががおかしいと思う。

保守派のことを新聞は極右と書くんですよ。つまり新聞左翼だから。

みてくださいよ。ルモンドとかね、ドイツの南ドイツ新聞とか、スペインのエルパソとかね、

みんな極左の新聞じゃないの。

あの人たちから見れば中道は極右に見えますよ。

今ヨーロッパでドンドンドン進出してメルケルを脅かしている、ドイツのための選択肢、

これ言ってみれば中道左派ですね我々の基準からすれば、ところが極右と呼ばれている。

フランスのルペンこの人は、健全なナショナリストですよ。

でも、左のルモンドから見れば、極右。

おかしい。日本がそうでしょ、Aという新聞がありますがね、保守系の市民団体を右翼団体と書くでしょ。

おかしいですよ。

じゃあ、暴力をふるって人を殺す、左の団体たくさんありますよねぇ、派閥の名前言わないけれど。

これなんて書いてる。極左団体と書かないじゃない。

過激派と書いている。

最初から色眼鏡で識別している。

で、今のご質問ですが、ヨーロッパは極右じゃなくて健全なナショナリズムが今復活している。

EU解体、ユーロ解体というのは十年かかるでしょうが進むでしょう。

何故かというとグローバリズムというのは共産主義に名を変えた、

つまりコスチーム(コスチューム?)をグローバリズムで装って、

中身は国境なくせ、国家をなくせというアナーキズム的な共産主義ですよ。

それはねEUは何かって言うと、国々の政府をなくして統一政府を創ろうということで動いているわけでしょ。

あそこのEU本部に陣取っている人たちと、これみんな左に非常に思想的に強い人たちがエリート。

これはねぇ、トランプ現象と同様に、ヨーロッパの末端の国民はいよいよもって我慢できない。

次どんドンドン変わっていくと思いますよ。ヨーロッパも。

──────────マット安川

本当に今日もね一時間10分あっという間に終わりましてもう残り20秒30秒といったところなんですけれども、

宮崎さん今日の解説もそうなんですけど、是非著書の方も皆さんお買い求め頂ければと思います。

 

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【近づく中国経済の崩壊】これは意外にでかいかも

中国人は意外に賢い。

日本でも有名な「銀聯カード」、私でも知っている。

日本のバブル崩壊時に、銀行を絞ったけど農協系から金が流れた。という例にそっくり。

普通の日本人は外貨で預金するなどということは全く考えないが、中国人は違う。

持っている通貨で利益を得るというかんがえが華僑から学んでいる。

為替でも軍事でも中国包囲網がちゃくちゃくと進んでいる。

「元」の崩壊は近い。

自分のやること淡々とサヤ取りにシフトするだけ。

片張りにすると大変な目にあう。メンテガラに会いたくないなぁ。

そういえば今度の旧正月は2017/01/28。奇しくもトランプ大統領の就任式近く。

 引用先:http://blog.livedoor.jp/abechan_matome/archives/50270691.html

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

平成28年(2016)12月19日(月曜日) 通算第5140号   <前日発行>

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「上に政策あれば、下に対策あり」の特性が顕著にでた中国人

外貨預金、住宅ローン、ビッドコイン、そしてシャドーバンキング復活

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異常というより不気味である。

過剰流動性のカネが、異様な方向へ膨らんでいる。中国人民銀行が頭を抱えている。

第一に外貨持ち出し制限が強化されて以来、中国国内で出来る「外貨預金」へ、

預金が殺到している。

11月だけで204億ドルも増えて合計すると中国の「外貨預金」の総額は7026億ドルに達した。

このカネはすでに流出した外貨とは別枠である。いずれ帳尻を合わせるために中央銀行は理論上、

ドルを予約しなければならない。

第二に住宅ローンの貸しだしが驚くほど急増し、1174億ドル(人民元で7946億元)に達している。

新規借り入れが71・6%増加していると、中央銀行報告書がいう。

この二つだけでもバランスを破壊していることは明白で、

人民元売りドル買いの為替介入による人民元レートの死守は困難を極めてきた。

第三にシャドーバンキング復活という、これまた異常な現象である。

シャドーバンキングの貸し出しは1兆7400億元と見積もられている。

通年では一月と二月の旧正月前に資金繰りのためにシャドーバンキングを利用することは

統計上明らかだったが、11月に増えているのだ。 

第四がビットコインである。

中国人の投機は、架空通貨のビッドコインに向かって殺到し始めた。

世界銀行による統計で11月のビッドコイン取引は1億7471ビッドコイン

(邦貨換算で15兆円)。このうち90%を中国人が買ったとされ、価格も10%値上がりしている。

現在、中国では外貨両替が一年間に5万ドルに制限されているが、ビッドコインの制限はない。

架空通貨とは言え、国内で取引され、国際決済に使えるわけだから、事実上の外貨流出である。

かくして10月にSDR入りした筈の人民元に対して中国人の反応は逆であり、

誰も人民元預金を信じないで、外貨交換のためには外貨預金、ビッドコイン。

また将来の元暴落を見越して、住宅ローンで借金をつくり、或いはシャドーバンキング復活となった。

どう考えても、人民元暴落に庶民がいまのうちに交換できる通貨、不動産、

そしていま人民元で借金しておけば有利とばかり、当局の裏をかいていることになる。

まさに「上に政策あれば、下に対策あり」という中国人の特性が顕著に現れてきた。

人民元暴落は秒読みである。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

平成28年(2016)12月21日(水曜日) 通算第5144号 <前日発行>

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「約束された金融改革はなにひとつ実現していない」とドイツ中国大使

改革というより、規制強化。あまりにも緩慢であると不満爆発

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ミカエル・クラウス駐北京ドイツ大使が言った。

「中国が約束した市場の改革の進捗状況は緩慢にすぎ、現実を前に矛盾を来している」

(サウスチャイナ・モーニングポスト北京支局とのインタビューに答えて) 

同紙(16年12月20日)に拠れば、クラウス大使は次のように続けている。

「三年前、中国共産党は状況を睨みつつ、市場改革をはかり、市場原理主義に基づく

改革を成し遂げるための決定的なリーダーシップを発揮すると約束した。

『必要とされる改革の理想に適応させるため』というより、今日の状況では『社会の安定』が

優先的課題となった。

市場の開放と外国の算入により、直接投資をさらに円滑化させるとしながらも、

つい最近は資本流出を理由に『破壊的安定』と金融危機を防ぐためだとして

諸政策が逆方向に流れている」

市場改革どころが金融ルールは逆戻りするかのように、資本規制がなされ、企業の能率的再編は滞り、

在庫は解消されず、外国企業は中国への投資を躊躇しているのが現実である。

「製造業を活性化させ、ハイテクの自製化をはかり、2025年までに目標を達成すると

主唱していたが、むしろ企業や個人の海外送金を制御し、人民元の為替を管理している。

この目的は資本の海外流出をふせぐことに置かれ始めた。

このため海外企業の送金などに支障がではじめ、世界的グローバル化の波にさからって、

中国は逆方向に進み、しかも外国企業への制約や規則の改正は、われわれの関与できない

不透明なプロセスで唐突になされることが多く、EU諸国は当惑している」と大使。

ドイツばかりかEU諸国から声があがり、EUと中国は共同でチームを発足し、

事態の改善ぶりを観察して、提言してきた。この措置は杭州のG0でも確認された。

「しかし過剰在庫の解消、国有企業の再編、金融市場の改革は遅れに遅れている」。

親中派のドイツですら、このような不満を公然と口にするようになった。

トランプの中国批判は、ちょっと語彙が過激と言うだけである。

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