【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】26マイニングで新しいビットコインを掘り当てる

三つめは、ビットコインを新しく掘り当てる「マイニング(採掘)」です。 

ビットコインは参加メンバーの互いに承認し合うことも、運営されていますが、

その承認作業を「マイニング」と呼んでいます。

詳しい仕組みは改めて説明しますが(128ページ参照)、

世界中で行われる取引を承認するだけでも膨大なマシンパワーが必要です。

そのため、コストと時間をかけて承認レース(10分ごとに「よーい、ドン!」で

マイニング競争が繰り広げられています)に参加し、見事1着になった人には、

報酬としてビットコインが支払われることになっているのです。

ビットコインは国や中央銀行のような発行体を持たないと述べましたが、

10分ごとに繰り広げられるマイニング競争の勝者に対して、

一定のビットコインを新規発行することが最初から決められているのです。 

お互いに承認する作業ボランティア頼みにしてしまうと、

やがて誰もやらなくなってしまうので、運営に積極的に参加してくれた人には

きちんと報酬が与えられるインセンティブ設計になっているわけです。

ちなみに、現在のマイニングの報酬は一回あたり「12.5ビットコインBTC」です。 

「1 BTC = 100,000円」とすると1,250,000円。

これだけの金額がかかっているので、レースの参加者はみんな本気です。

ビットコインがまだ生まれたばかりで、少人数でやりとりしていた時は、

個人のパソコンでもレースに参加することができましたが、

今は承認作業が極めて膨大なマシンパワーと電力が必要になってきているので、

とても一個人には参戦できるレベルではありません。

しかし、わざわざ新規に掘り出さなくても、既に大量のビットコインが

流通していますから、皆さんは、すでに市場に出回っているビットコインを買うのが

手っ取り早い入手方法と言えるでしょう。

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