開発者とマイナーの主だったメンバーは、数ヶ月ごとに世界各国で開かれている
ビットコインカンファレンスに集まり、今後の方向性について議論しています。
もともとの設計思想として、中央にサーバーがあって誰かがそれを管理するシステムよりも、
みんなで分散管理するシステムの方が民主的で、コストもかからないから、
そのほうがいいと言う発想があります。
中央にサーバーがあるとどうしてもそれを運営する人に権力が集中するというか、
そこに力を持つことになる。
通貨の場合はそれが国であり、中央銀行であったわけです。
ところが、国が何でも決めるのは良くない。
国が信用できないと考える人たちが一定数いて、そういう人たちは
そもそも誰かの指図を受けるのは大嫌いなので、全員が自分の自由意志で参加して、
メンバー間に序列がなくてみんなの話し合いによってルールを作り、
個々の取引に問題がないか相互に承認し合うシステムの方が心地良いのです。
全員参加による意思決定を重視すると言う意味ではラジカルな民主主義で、
政府を信用せずに何よりも個人の自由を尊重すると言う意味ではリアバタリズムに近い発想です。
ビットコインやブロックチェーンの背後には、もともとそうした思想が
埋め込まれていると言えるかもしれません。
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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】56話し合いによる運営
Posted in: いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
– Posted on 2020/06/02
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