ビットコインが最初に現実世界で通用する「通貨」としての価値を持ったのは、
2010年5月20日のことでした。
フロリダ在住のプログラマーが「ビットコインでピザが買いたい」と
ビットコイン開発者のフォーラムに投稿し、それに応じたピザ屋がいて、
「ピザ2枚= 1万BT」で取引が成立します。
それでそれまでただのデータに過ぎなかったビットコインが、
初めて現実の「物」と交換でき、リアルに価値を持った瞬間です。
現在、5月20日は「ビットコインピザデイ」と言われて、
ビットコイン関係者のお祭りの日になっています。
ちなみに、ピザ屋が手にした10,000 BTCを現在のレート
(1 BTC=約100,000円)に換算するとおよそ10億円。
とんでもない高値のピザだったことになります。
ただし、そのビザ屋がその後ずっとコインビットコインを持っていればの話ですが。
ビットコインをピザと交換できたと言う事は、米ドルとも交換できるということです。
例えば、「ピザ2枚= 20ドル」だったりすると、
この時点で「ピザ2枚= 10,000 BT = 20ドル」と言う等式が成り立ちます。
そして、米ドルと交換できると言う事は、日本円とも交換できるわけです。
仮想通貨に限らず、一旦「値」がつけば、それは経済活動に組み込まれます。
例えば、ある特定のゲームの中でアイテム交換のために使われる
「ゲーム内通貨(ポイント)」も、お金を出してでもその「ゲーム内通貨」が欲しい
と言う人がいて、それをネットオークションなどで取引できるようになれば、
ただのデータに「値」がつきます。
理論上「交換できる」と言うだけでなく、いつでも交換可能な「場」があれば、
そこに市場が立ち上がるのです。
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