【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】68ノンス値を片っ端から試して「鍵」を見つける

個々のトランザクションがハッシュ関数によって64桁のハッシュ値に置き換えられているように、

実は、個々のブロックもハッシュ関数によって64桁のハッシュ値に置き換えることができます。

そして、新たにブロックを追加するときは、

「直前のブロックのハッシュ値+今回のブロックに含まれる全取引データ+任意の文字列

(ノンス値)」を同様に64桁のハッシュ値に置き換えた上で、

その最初の16ないし17桁がすべてゼロになるようなノース値を見つけなければいけない

と決まっているのです。 

ノンス値はランダムな32ビットの値なので自由に決めることができますが、

ノンス値が1桁でも違えば、生成されるハッシュ値も全く違ったものになります。

つまり、任意のノンス値を片っ端から当てはめて、

しらみつぶしに調べる必要があるのです。

先ほど2つのハッシュ値の例を挙げましたが、たまたま生成されたハッシュ値の

最初の16桁が0になる確率がどれだけ低いか、想像もつきません。 

気が遠くなるような回数の試行錯誤が必要なのです。

何億回、何兆回に及ぶ試行錯誤を、わずか10分のうちに行うわけですから、

膨大なマシンパワーと電力が必要です。

しかし、何か意味のある計算をしているわけでもなく、

たまたまハッシュ値の最初の16桁が0になるようなノース値を探しているだけです。

これがマイニングの実際です。

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