マイナーのモチベーションはズバリ、報酬としてビットコインをもらえることです。
毎回数式を1番先に解いた人は、12.5ビットコインを得ることができます。
「1 BTC = 100,000円」だとすると「12.5 BT= 1,250,000円」です。
つまり、一回鍵を見つけるためのコストが1,250,000円以下なら儲けが出る計算です。
マイニングを行うには、倉庫を借りて、特殊なコンピュータを買って、
電気代を払う必要があります。
マイニングの報酬がコスト上回った分が利益となります。
今のところビットコイン価格は順調に推移しているから、利益が出ています。
つまり、コストをかけても掘り出す価値があると言うことです。
しかし、それがいつまでもつか保証はありません。
コンピューターの処理能力は「ムーアの法則」に従って
1年半から2年ごとに倍々ゲームで増えていくので(140ページ参照)、
それに従ってマシンパワーも調達コストも下がるはずですが、
この先、ビットコイン方が急激に下がったりすると、
マイニングのコストを吸収できなくなる可能性があります。
現に、マイニングをしている事業者の数が減っていて、
今は3桁もいないのではないでしょうか。
資本力がないとできないので、個人ではもう参入できません。
マイニングのためのコンピューターを24時間、365日フルパワーで稼働していて
騒音も発熱も大きいので、冷却のための電気代が馬鹿になりません。
そこで、今はもともと寒い所の体育館を借り切り、安いサーバーを大量に買ってきて、
それをラックにはめ込んで常時稼働させると言うことをやっているので、
日本のように電気代の高い国はとてもペイできません。
人件費の安い中国が中心で、寒いアイルランドや、産油国で電気代が非常に安い
サウジアラビアなど、1部の国に限られると言うのが現状です。
マイニングのためのハードルがこのまま上がっていけば、
やがて資本力のある数社だけがレースに参加する寡占状態になるかもしれません。
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