【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】73 4年に一回訪れる「半減期」

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

それには2つの理由があります。

1つは「半減期」と呼ばれるビットコインの発行にまつわるルールです。

ざっくり言うと、4年に1回、オリンピックイヤーに、マイナーに与えられる報酬(

ビットコイン)が半分になると決められているのです。

同じ作業に対して支払われる報酬が2分の1に下げられると言う事は、

1BTCの価値が半減すると言うことです。 

逆に言うと、この半減期の前後にビットコインの相場が倍になってくれないと、

マイナーがコストをかけてビットコインを掘る意味がなくなってしまうのです。 

ビットコインの相場は、外為相場と同じようにプレイヤーの「読み」によって

決まっているので、みんなが「倍」になるはずだと思えば、価格は上がり続けます。

2016年の夏の間はまさにバブルで、一時期「1 BTC = 80,000円」まで急騰しました

(その後、「1 BTC = 60,000円」あたりで落ち着きましたが)。

現時点でビットコインは、決済手段や送金手段と言うよりも、

FXのような投資対象の1つ見ている人が多いので、半減期を境にこうした動きが見られました。

ドルやユーロなどの一般的な為替相場の変動要因としては、2016年6月23日行われた

国民投票で、英国がEU離脱(ブレグジット)を決断したことが大きかったのですが、

ビットコインに関しては、2016年夏の最大の変動要因は「半減期」だったと言えるでしょう。 

4年に1回必ず起きるとあらかじめ決まっているので、それに向けて買い込んでいた人が

多かったわけです。

歴史的に見ると、半減期がやってきたのは2016年が2回目でした。

2012年の1回目を経験した人は半減期を境にビットコインが上がった」ことを

見ているので、当然、2回目に期待します。

2012年当時、ビットコインを持っていた人は数百、数千人のレベルでしたが、

2016年の段階では、ビットコインユーザは世界でおよそ300万人。

この人たちが今回、半減期で価格が上がると言う経験をしたので、

4年後の2020年、東京オリンピックの年に「1 BTC =数十万円」まで膨らむと言う

読みで買いに走る可能性があります。

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