現場では2141年に掘り尽くすと言うルールで動いていますが、
それを変えることも可能ではありません。
マイナーがお互いに合意して、半分以上の議決権を行使すれば
ルール変更もできないわけでは無いからです。
とは言え、ルールを変更したとしても、有限であるから価値があったものを無限、
または無限に近い状態にしてしまったら、どこに価値が生じるのか、と言う問題が出てきます。
安易なルール変更を拒む設計になっているところも、ビットコインの信用につながっているのです。
完全に空想の世界ですが、会社で言う「増資」のようなノリで、有限性は残しつつ、
掘り尽くすまでの期間を伸ばして、さらに100年持たせます。
といったルール変更が行われる可能性もあります。
ビットコインにどのような未来がやってくるのか、見てみたい気もしますが、
それを決める頃には、多分私たちは生きていません。
その時が来るまで、みんな考えないようにしているともいえます。
円やドルの場合は、中央銀行が常に目を光らせて、マーケットに出回る通貨の量
(マネーサプライ)を調節しています。
ごく簡単に言うと景気が良い時は、お金の量を増やして金回り良くしたり、
逆に景気が過熱気味で、インフレ(物価上昇率)が上がりすぎたときは、
お金の量を減らして財布の紐を閉めたりしているわけです。
しかし、ビットコインには中央銀行にあたる組織がなく、
市場に出回っているコインの量を調整すると言う発想がありません。
そのため、ビットコイン価額が跳ね上がってバブルになったり、
逆にバブルがはじけて暴落したりした時も、全て市場により調整に委ねられています。
その上、価格にかかわらず供給量が一定(価格(P)をグラフの縦軸、数量(Q)を横軸とした
受給均衡図で、供給曲線が垂直に立った状態)と言う条件が加わったとき、
果たしてどうなるのかまだ未知の世界だけに、何が起きるかを正確に予測するのは困難です。
誰も経験したことがない世界なので、想像するしかないのですが、
例えばゴールドや石油を採掘し尽くしたらどうなるかを考えてみると、
ヒントになるかもしれません。
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