さらに言えば、ビットコインは、ブロックチェーンと言う技術を使って、
そもそもコピーできない仕組みになっています。
これが不正防止の2つ目のポイントです。
ブロックチェーンは、過去のすべての取引が記録された1本のチェーン(鎖)のことで
この点をたどっていくと、生まれたばかりのビットコインの最初の取引から
現在に至るまでのすべての取引が記録されています。
最初の取引は10分ごとに1つのブロックにまとめられ、
ブロックチェーンの最後尾に追加されます。
この時、個々の取引が正しく行われたのか、チェックする仕組みになっているのです。
ブロックチェーンには、①たった1本の鎖である、②一方向にしか流れない(不可逆的である)、
と言う2つの特徴があり、そのことがコピーや二重取引等の不正防止に重要な意味を持っています。
ビットコインのすべての取引はたった1本の鎖に記録されていますが、
この鎖は、どこか1カ所のサーバに保管されているわけではなく、
P2Pネットワークに接続したすべてのコンピューターに全く同じ鎖が保存されています。
と言う事は、誰かが勝手にコピーしたり、書き換えしたりしたら、その人の鎖だけ、
他の人とは別のものになってしまいます。
だから、簡単にばれるし、そもそもそんなインチキは誰も承認してくれません。
ビットコインは「民主的なお金」で、お互い承認しあって初めて取引が成立するので、
恣意的な操作や不正が入り込む余地がほとんどないのです。
また、ハッシュ値を利用したブロックチェーンは一方にしか流れないので、
過去にさかのぼって改ざんする事は原則的にできません(122ページ参照)。
仮に、元に戻って修正を加えようとすると、それ以降のすべてのブロックを
書き換えなければいけないので、改ざんは事実上不可能になっています。
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