【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】138ブロックチェーンを利用した送金システム

そこで、既存の銀行間システムを更新するのとは別に、日本のメガバンクはメガバンクで、

モルガンスタンレーなど海外の一流銀行と組んで、世界中を巻き込んで

海外送金のプロトコルを作ろう、R3と言うブロックチェーンスタートアップが

コンソーシアムを立ち上げ、攻勢を強めています。

また、国内に目を転じると、SB Iホールディングスが、直接海外送金できない

中央銀行を巻き込んで、「リップル」と言う仮想通貨を使ったサービスを提供しています。

 そのネットワークに接続している銀行なら、海外送金も早く、安くできるわけです。

 この3つが、銀行系の海外送金に関して、三つ巴の争いを繰り広げています。

 現状の銀行送金が、不便で、手数料が高くて、使いにくいと言うのは

誰でも知っている事ですから、これからの海外送金で誰が主導権を握るのか、

戦国時代の様相を呈しています。

さらに、銀行を通さない送金システムとして、ビットコインが注目されていると言う事は

すでに何度も述べました。

銀行経由の海外送金が正規ルートとするなら、ビットコインによる海外送金は

迂回ルートです。

大規模で堅牢な正規ルートの重要性は変わりませんが、もっと手軽な送金手段として、

ビットコインが発達してきたと言うことです。

小額を煩雑にやり取りするならビットコイン、数百億円を送るなら安心と安全の

銀行システムといったように、おそらく、送料の金額や頻度によって

棲み分けることになるでしょう。

ただ、メガバンクがやってるのは、送金手数料を下げるためと言うよりも、

自分たちのコストを下げて、その分利幅を大きく取りたいと言う本音が

見え隠れしているので、巨人の戦い方はスタートアップとは違うのかもしれません。

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