マッカーサーに言わせると新憲法に戦力不保持を入れると言い出したのは幣原喜重郎だった。
マックはそれを聞いたとき「腰が抜けるほど驚いた」が、幣原は諄諄と説く。
日本が子々孫々まで戦争に無縁であるためには戦力を持たなければいい。
今、そんな憲法を作れば「世界は我々を夢想家とあざけ笑う。
でも100年経てば我々は預言者と言われるだろう」と。
「2人は感極まって手を握り泣いた」とマックの回想録にある。
この100年のあらかたが過ぎたがだれもそんな戯けは言わない。
だいたいこの2人は信用がない。
マックは日本軍が攻めてきたとき部下を見捨てて1人敵前逃亡した。
行きがけの駄賃にフィリピン傀儡政権のマソンから50万ドルを強請りとった。
それが世間に知れた。
ケチな元帥はトルーマンにクビにされるまでの10年、帰国もできなかった。
だから彼は日本に居座った。
彼が任されたGHQの任務はF・ルーズベルトの遺言「日本を4つの島に閉じ込めて
滅ぼせ」を実行することだった。
それなら日本を丸腰にさせよう。
そうすれば滅んだも当然ではないかとマックは考えた。
うまくいけば彼の汚名も半分は消せる。
ただ日本人が丸腰を受け入れるだろうか。
共産党の野坂参三ですら「民族の独立を危うくする」とはっきり反対していた。
で、マックは首相の幣原が自発的に言い出し、新憲法を作ったことにした、
と言うのがことの真相だ。
もっとも幣原がまともな日本人なら、そんな狂言を断固拒否するか、
首相を辞して抗議しただろう。
しかし彼は俗に言う英語屋だった。
白人大好きで英語を習い、外交官になって白人国家に憧れ続けた。
こんな話もある。
彼は外務省の米人顧問ヘンリー・デニソンの日露講和メモを見つけた。
「参考にしたい」と本人に断りに行ったら即座にストーブにくべられた。
「つまらない話だから」と。
日露講和は日本が1銭の賠償金も取れずに終わった。
セオドア・ルーズベルトとデニソンが裏で結託した結果と言われる。
馬鹿な英語屋のせいで日本は貴重な1次資料を失った。
幣原は日本弱体化を狙う米国の意図も見抜けずにワシントン会議で日英同盟切りを
喜んで承諾した。
米国と組んだ支那の日貨排斥、法人テロにも米国の機嫌をとって
ひたすら軟弱外交に徹した。
中でも日本が持つ満州の権益を米国に認めさせた石井・ランシング協定まで
彼の独断でいとも簡単に放棄してしまった。
これに乗じて米国は日本が「支那領満州を不法に侵略した」とする
スティムソンドクトリンを持ち出して日本を孤立させ、国際連盟脱退、
日米開戦への流れを加速させていた。
そして戦後。
米国がまた幣原を再登場させ、戦力放棄のマッカーサー憲法を受け入れさせた。
それも「日本人が自ら言い出した」と装って。
幣原の所業は万死に値するが、その2ヶ月前、彼はもう一つ、許されざる悪行をしていた。
GHQ製の「人間宣言」を昭和天皇に無理強いしたのだ。
趣旨は「日本人は特別の民族と盲信し、現人神の下に世界侵略に出た」と
認めさせることにあった。
日本を侵略国家とする嘘に反発された陛下は冒頭に五箇条の御誓文をつけることを
希望された。
愚かな幣原もGHQも意味がわからないままOKを出した。
五箇条の御誓文は明治天皇が民主国家・日本の形を謳ったものだ。
万機公論に決し、上下心を1にして日本人はここまで来た。
これからも誇り高くあれと。
ユーミンに「早死にすべきだった」と言った朝日新聞「論座」メンバーの白井聡。
彼はまた安倍政権についても「日本史上の汚点」と罵っている。
朝日の論調に沿えば知識人だと思っているところが笑わせる。
彼が少しでも勉強すれば日本史上の汚点は幣原喜重郎としただろう。
ちなみに次点は菅直人になるか。
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