ADBは自己資本175億ドルに対して、630億ドルを借り入れて運用している。格付けはAAA。
単純に考えて融資残高532億ドルに対してその1/4を中国に貸している。おおよそ130億ドル。
ほぼ目一杯の借入枠だろうと思う。
AIIBはADBとおなじ格付けで融資(起債)ができるか?また、予定運用額が1000億ドルらしいが、
その自己資本の何倍の融資を受けることができるだろうか?というのが疑問。
金利が高く、融資枠が足りない場合には、焼け石に水になるだろう。
ADBとAIIBが同じくらいのパーセンテージを借りられたとして、
予定運用額の半分が融資対象で500億ドル。その25%の125億ドルが上限だろう。
他の市場で低利でインフラ資金を調達して自国のために使いたい。というのが本音だと思う。
くだんの低利のADBでの枠を使い切ってしまったからこの投資銀行をつくろうというのが、
切羽詰まった先の考えではないだろうか。
倒産目前の会社が、手段を問わずあちこちから金をかき集めているように見える。
2、3兆円でいまの中国の財政赤字が解消されるとはとても思えず、それこそ焼け石に水。
他国へインフラ資金を融資してその金利で儲けようとか、インフラを作って言うことを
聞かせようとかの持って回ったやり方には時間がないと考える。
日本の参加回避は正解で、朝日新聞や日経新聞が声高に叫んでいるのがその証左ではないだろうか。
早晩中国の経済は徐々に崩れて行くことが予想される。いつかはわからないがその日は近いかも。
手持ちの現物株は処分して、日計りの取引だけをして少しは様子を見るというふうにやるつもり。
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ADB貸借対照表
ADB融資先概略
AIIBとADBとの違い
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