【米中もし戦わば】007-6尖閣諸島をめぐる日中の緊張が高まっている

2001年、中国軍とアメリカ軍は、南シナ海の航行と上空飛行の中をめぐって、

またしても衝突することとなった。

きっかけは、中国の戦闘機がアメリカの偵察機EP-3と空中衝突し損傷を受けた。

 EP-3海南島に緊急着陸したことがあった(海南島事件)。

 この事故はたちまち国際的危機と発展したが、10日後、

身柄を拘束されていた偵察機の乗員24名は解放された。

 ただし、それまでに中国側はアメリカから屈辱的な謝罪を引き出していたし、

さらに、部分的損傷しか受けていなかった偵察機のコンピューターの

ハードディスクドライブから、クリティカルデータ(外部に流出すると

重大な危険を招く恐れのあるデータ)を抽出することに成功していた。

 アメリカ海軍と中国海軍の同様の衝突は2009年、2013年、2014年にも

起きて起きたし、さらに現在まで続いている。

両国の海軍は、南シナ海でも東シナ海でも、さらにはインド洋や太平洋でも日常的に

ひそかに追跡しあっている。

 残念なことに、日本の自衛隊と中国軍の関係は米中間よりもさらに緊張している。

その中心にあるのが、東シナ海の尖閣諸島の帰属をめぐる長年の論争である。

 尖閣諸島は1895年以来日本の施政下にあるが、1960年代末に大量の石油及び

天然ガス埋蔵の可能性が判明して以来、中国が領有権を主張している。

2010年と2012年長年くすぶってきたこの問題は中国の反日運動に発展し、

100以上の都市に文字通り燃え広がった。

らかの偶発事件が軍事衝突につながり、それが連鎖反応によって、

日本の同盟国アメリカをも巻き込む大規模な戦争に発展するのでは、

と言う不安がアジア各国で高まっている。

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