1953年の朝鮮戦争休戦協定締結以来、北朝鮮はほぼ鎖国状態をつけている。
鎖国と言う選択は、北朝鮮初代の「偉大な指導者」金日成によって
1955年に導入された主体思想と言うイデオロギーに基づいて行われた。
60年以上も主体思想に従って自律的な道を歩むことによって、
金王朝3代の独裁者たちは、常に飢餓状態にある人民をホッブス流の
「汚らしく、野蛮で、短い」存在とまっすぐ響いてきた(「短い」の部分は、
ホッブスのもともとの意味としては変わってしまったが
—-慢性的な飢餓状態のせいで北朝鮮の若い世代の平均身長は韓国の同じ世代と比べて
何センチか低いのである)。
主体思想に基づく自給自足経済を60年以上続けてか、現在、北朝鮮経済は
破綻状態にあると考えられている。
だが、経済成長を妨げた要因は鎖国政策だけではない。
飢えた国民を養うため、北朝鮮は昔も今も第一に農業国である。
しかし、痩せた土壌、耕作に適さない山がちの国土、共産主義スタイルの生産方法、
繰り返される洪水と干ばつ、および適切な治水インフラの欠如が原因で
次々に飢饉が起き、全人口(約25000万人)の10%以上の餓死者が出た。
北朝鮮がわずかに保っている生産能力は、主に兵器制度により向けられている。
弾道ミサイル計画だけでも年間国内総生産が約150億ドルしかないこの国の経済から
年20億ドルを吸い上げている(韓国の年間国内総生産は1兆ドル以上)。
北朝鮮は、中国、アメリカ、インドに次いで世界で4番目に大規模な陸軍を保持している。
北朝鮮の人口がアメリカの8%、中国の2%に過ぎないことを考えれば、
これは驚きの数字である。
その上、金王朝は昔から、国家収入を自分たちの個人的消費に湯水のように浪費し、
「化粧品、ハンドバック、革製品、時計」や「電子機器、自動車、高級酒」など
贅沢品の購入に当てていることで有名である。
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