それでは、最重要の同盟国にして守護者たるアメリカの約束を信じられなくなった
日本は、今後どんな行動に出るだろうか。
日本が中国の脅威を実感する機会が多くなっているだけに、
これは特に重大な問題である。
実際、中国軍が自衛隊を挑発する行為は日常茶飯事と化している。
軍艦で日本の領海スレスレを航行したり、戦闘機や偵察機で日本の領空を侵犯したり、
民間船や準軍事船舶の大船団を使って尖閣諸島を取り組んだり(キャベツ作戦)、
「軍国主義の復活」などと日本を非難する必要なメディア戦を仕掛けたりして、
中国はあの手この手でこの地域の緊張を高めている。
「日本が最終的にどんな道を選択するか」と言う問題を「日本が中国に攻撃された時、
アメリカは安全保障条約と言う約束を守るだろうか」と言う問題から
切り離せないのは、まさに日中間のこの緊張状態のせいである。
だが、日本のこの選択について考える際には、日米安全保障条約に基づいて
アメリカが履行しなければならない
義務の真の範囲を正しく理解することが必須である。
ここで本当に重要なのは、この義務が、中国が尖閣諸島に侵攻したり
紛争空域に入った日本の航空機を撃墜したりした場合に、
アメリカが日本を助けるために軍艦や部隊を派遣するかどうかだけの
問題ではないことである。
日米安全保障条約に定められたアメリカの義務は、衝突が実際に勃発した場合に
核の傘を(60年以上にわたって約束してきた通りに)本当に提供するかどうか
と言う問題にも直接関わってくるのである。
ここで、日米安全保障条約の歴史について、もう少し詳しく説明しておこう
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