【米中もし戦わば】024-01南シナ海の「九段線」

問題

南沙諸島の領有権を主張している次の国々の中で、南沙諸島から最も遠い国を選べ

①ブルネイ

②中国

③マレーシア

④フィリピン

⑤ベトナム

およそ750のサンゴ礁や小島や環礁や岩礁や岩からなる南沙諸島は、

ブルネイ、マレーシア領ボルネオ、フィリピン、ベトナムの海岸から近い、

戦略的に重要な海域に位置している。

 40万平方キロメートル以上にわたって南シナ海に点在するこれらの島々は、

最も近いものでも中国大陸から950キロ以上離れている。

南沙諸島は西沙諸島に比べて岩や岩礁の数がはるかに多いので南沙諸島と

西沙諸島には少なくとも3つの共通点がある。

第一に、南沙諸島も、インド洋へとつながるいくつかの重要な交通路ににらみを

利かせられる位置にある。

第二に、西沙諸島と同じように、南沙諸島も豊かな漁場である。

 そして第3に、南沙諸島の海底にも豊かな天然ガスが眠っており、

その埋蔵量はペルシャ湾戦略上の重要性と経済的価値ゆえに、

南沙諸島の40以上の島々に実に五カ国(中国、マレーシア、フィリピン、台湾、ベトナム)

の軍隊が駐留している。

南沙諸島をめぐる領土紛争は非常に激しいため、その小島の多くは

まるで軍営のような様相を呈している。

世界有数の美しくのどかな海域に浮かぶ小島が、極小の面積にヘリポートや飛行場、

埠頭や港、防備を固めた砲座などがひしめき合う要塞と化しているのである。

その典型例が、中国は1994年にフィリピンから力ずくで奪い取って

要塞化しているミスチーフ環礁である。

南シナ海の最東端に位置する中国の前哨基地として、ミスチーフ環礁は

5階建てのコンクリート製掩蔽壕や高床式の八角形の建物3棟を備えた、

本格的な駐屯地へと着々と変貌を遂げてきた。

対空砲に守られたこれらの構造物には今では通信・レーダーシステムが管理され、

この地域を通過する航空機や船舶を監視するとともに、

いざことが起きた場合には弾道ミサイルや巡航ミサイルを誘導することも

できるようになっている。 

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【米中もし戦わば】024-01南シナ海の「九段線」


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