【米中もし戦わば】025-01第25章排他的経済水域の領海化

問題国際法に照らして正しい記述を選べ。

 ①他国の領海外(12海里以遠)であれば、すべての国は航行と上空通過の自由を有する

②自国の排他的経済水域内(200海里内)であれば、どの国も他国の航行及び

上空通過の自由を制限する権利を有する

各章の冒頭の問題の中で、これは最も難解な部類に入るかもしれない。

 だが、これは最も重要な問題でもあると言うのも、戦争の引き金になりかねないものは、

中国が近隣諸国との間に抱えた領有権問題だけでは無いからである。

アジア海域でアメリカの通常の軍事行動を行う権利を中国が制限しようとしているため、

アジアの海と空の管轄権問題をめぐって米中の対立が激化している。

 もちろん、この縄張り争いの根本的な問題とは「中国は中国版モンロー主義を

実践しようとしているのか」と言うことである。

 しかも大学教授ジョン・ミアシャイマーははこう見ている。

 中国にとっては、アメリカ西半球で成し遂げたのと同じ事をアジアで達成できれば理想的だろう。

 つまり、アメリカ遠ざけたいのだ。

 かつて19世紀に、アメリカがモンロー主義によってヨーロッパの強国を

全て遠ざけたように。

 もちろん、中国にとって中国流モンロー主義を平和的に実践するベストな方法は、

「法律戦」と威圧によってアメリカの軍艦をアジアの海から締め出すことである。

 本章では中国のこの動きについて述べることにしよう。 

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