【米中もし戦わば】035-01、第5部交渉の余地はあるのか?第35章米軍はアジアから撤退すべきか?

問題

アジアにおけるアメリカ軍のプレゼンスを正当化する理由として、

最も適切と思われるものを選べ

①世界で最も急速に成長している地域の海上交通路を守り、

アメリカの雇用を創出する貿易を促進するために、

アメリカの艦船、部隊、基地が必要だから

②オーストラリア、日本、韓国など必要な重要な国々との防衛同盟及び

アジアのアメリカ軍基地が、アメリカ本土への攻撃に対する防衛の

最前線として役立つから

③アメリカがアジアから部隊と艦船を撤退させれば、中国と日本、北朝鮮と韓国といった、

歴史的に対立関係にある国々の間で戦争が起きる恐れが劇的に高まるから

④アメリカには、長期にわたって防衛条約を結んできた、日本、フィリピン、韓国、

台湾といった民主主義国を守る強い道義的責任があるから

⑤ 1 ~4のすべて

⑥どれも適切ではない

新孤立主義、あるいは、単に戦争に疲れたアメリカの納税者にとって、

今挙げた論拠のうち賛成できるものはほとんどないだろう。

新孤立主義者の視点から見れば、(少なくとも米中間の)平和への近道は、

アメリカが艦船と部隊を本国に引き上げて2つの超大国間の摩擦解消することである。

この点について、アメリカン・エンタープライズ研究所のマイケル・オースリンは

次のように述べている。

最近の世論調査で、大多数のアメリカ人が世界中に展開しているアメリカ軍の

プレゼンスの削減を望んでいることがわかった。

これは財政上の負担のせいだけではなく、テロと戦ってきた10年間のどっちつかずの結果や、

さらに正直に言えば、いわゆる冷戦を戦ってきた40年間の結果のせいでもある。

この国は1945年以来、国際秩序をずっと守ってきた。

そして今、アメリカは転換点にあるのかもしれない。

アメリカ人は、「もうたくさんだ。豊かな国は世界中にたくさんある。

 そういう国は自分で自分を守り、近所の無法者に自分で立ち向かったら良いのだ。

 どうしてアメリカが守ってやらなければならないんだ」と感じている。

 中でも特に関心が低いのは、アジア太平洋地域だ。

 アジア太平洋地域はアメリカから遠く、大半のアメリカ人はそこに人種的なルーツも

文化的な結びつきを持っていない。

しかもそこには、アメリカの真の潜在的ライバルである大国がある。

アメリカ人はそんな国と面倒を起こしたくないのだ。 

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