【米中もし戦わば】039-01、第39章中国との対話は可能か?

問題

透明性、交渉、法による支配に対する中国の姿勢について、最も正しい記述を選べ

①緊張を最小化し、判断ミスを避けるため、直接対話を望んでいる

②自国の軍隊の能力を公表する際、透明性を重視している

③二国間協議よりも他国環境にお好み、自分よりも小さな影響力を及ぼす事はしない

④国連や世界貿易機関など国際組織のルールに厳密に則って行動している

⑤交渉結果を遵守してきた実績がある

⑥1 ~5のいずれも正しくない

冷戦中に核爆弾が1つも落ちなかった大きな大きな理由の1つは、

米ソが対話に前向きだったことである。

最高レベルでは、アメリカ大統領とソ連書記長がホットラインでつながっていた。

前線や公海上でも、両国の海軍司令官が定期的に艦橋から艦橋へ連絡を取り合っていた。

さらに、米ソ間には、互いの衛星ネットワークには手を出さないと言う

暗黙の取り決めがあった。

互いの報復が攻撃能力を温存し、「相互確証破壊」が核抑止力を保つためである。

冷戦末期に両国が重ねた条約交渉が両国の核軍備の驚くべき透明性につながり、

最終的には核軍縮に革命的な前進をもたらした。

締結された条約を両国が概ね遵守し、それによって条約締結が可能になったことも

重要な事実である。

残念ながら、現在、米中間にこのような「エスカレーション遮断機」は

1つも存在しない。

また、本書の冒頭の問題の正解は6の「1 ~5のいずれも正しくない」だと思われるから、

交渉によって平和への道を探る事は難しくなりそうである。

したがってこの問題をさらに精査し、この難題を解く方法があるかどうか

探ってみる必要がある。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ページトップに戻る↑                           ページ一番下へ↓

【米中もし戦わば】039-01、第39章中国との対話は可能か?


About kabumagariya