【米中もし戦わば】040-01、第40章 (大取引)で平和を訪れるのか?

問題

平和維持するために次のような「大取引」を行うことに賛成か反対か?

「アメリカは台湾の防衛を放棄する。

それと引き換えに、中国が東シナ海・南シナ海におけるその他の領土要求を

全て放棄するとともに、アメリカ軍がアジアに駐留し続ける権利をも認める」

①賛成

②反対

外交の世界で最も誘惑的な考えは「大取引」と言う概念である。

「大取引」とは、鋭く対立するイデオロギーや意図を持ち、確固たる立場にある

当事者同士が抱えるすべての紛争に一挙に決着をつける取り決めのことである。

大取引と言うこの言葉は、ウェストファリア平和条約(1648年)や第二次大戦の遠因となった

ヴェルサイユ条約(1919年)など、これまで様々な歴史上の出来事を表すのに用いられてきた。

さらにこの言葉は、1919年の天安門事件で民主化運動を弾圧した後、

中国政府が中国国民と結んだ「国民の沈黙と引き換えに経済発展を約束する」と言う

暗黙の取引を説明するときにも使われてきた。

実際、大取引は非常に魅力的である。

何しろ、問題の一挙解決を約束してくれると言うのだから。

そこでこれから、このような大取引が米中間の対立を恒久的に解消し、

平和への究極の道として役立つかどうかを考えてみることにしたい。 

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