【米中もし戦わば】042-01、第42章経済力による平和

問題

次のうち、正しい記述を選べ。

①中国は、通貨操作、違法な輸出補助金、知的財産権侵害、自国の製造基盤を強化し

輸出主導型経済成長を促進するための自国市場の保護など、数々の不公正な貿易方法に

頼っている。

②経済成長と強力な制度基盤が中国に、軍事力の強化及び近代化のための

豊かな資源をもたらした

③中国は、その優勢な経済力を武器に、貿易や領土問題など様々な問題で

日本、フィリピン、台湾、ベトナムなどの近隣アジア諸国を威圧してきた

④ 2001年に中国がWTOに加盟しアメリカ市場に自由に参入できるようになって以来、

アメリカは70,000カ所以上の製造工場を失い、経済成長率は半分以下に縮小した

⑤経済成長の原則と製造基盤の弱体化により、アメリカにとって、

自国の安全保障を確実にするとともにアジア同盟諸国への条約義務を遂行するにたる

軍事力の規模と質を維持する事は次第に困難になりつつある

⑥1 ~5のすべて

6の「1 ~5の全て」がほんとに正しいとすれば(実際、それらの論点は本書の中で

これまで個別に検証され、事実と認定されている)アメリカの国家安全保障と

アジアの平和のためにとるべき方策は明らかに、中国製品への依存度を

減らすことだと思われる。

なんといっても、このような方策によって中国との貿易関係の「リバランス」を図れば、

中国経済とひいてはその軍拡は減速するだろう。

さらに、アメリカとの同盟諸国が強力な経済成長と製造基盤を取り戻し、

総合国力を向上させることもできる。

シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授は、この点について次のように述べている。

現在、中国を恐ろしい存在にしているのは、膨大な人口を抱える中国が、

巨大な香港と化すのではと危惧されるほど豊かな国になりつつあると言う事実である。

そして、一人当たりのGNPが香港のそれに近くなれば、中国は手強い軍事大国になるだろう。

 したがって、ずっと魅力的な戦略は、中国の経済成長を減速させる方策を

積極的に打ち出すことである。

経済が成長しなければ、中国は富を軍事力に変換することもできないし、

アジアにおける潜在的覇権国になることもできない。

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