アメリカのような民主主義国が力による平和を模索する際に直面する問題は、
残念なことに、利益団体が共通の脅威に対して団結するより足の引っ張り合いに熱心な
ことだけではない。
独裁的な中国と民主主義国アメリカとのあいだには、著しい不均衡が存在する。
開かれたアメリカの政治プロセスに中国が影響を及ぼす方法はいくらでもあるが、
著しく不透明な政治プロセスにアメリカの影響を及ぼす方法はほとんどない。
中国がアメリカの政治プロセスに入り込んでいる事について、
米中委員会委員マイケル・ウェッセルは次のようにズバリと述べている。
中国はあらゆる方面で総合国力を伸ばしている。
ここワシントンでは、彼らは勢力を伸ばそうとしている。
中国企業は金をばらまき、法律事務所を雇い、ロビー団体を雇い、
パーティーを主催するなど、普通の特定利益団体がワシントンで勢力を伸ばすために
やるようなことをすべて行っている。
しかも、非常に効果的に行っている。
「金をばらまく」作戦の一環として、中国に対してマスコミの論調を和らげるために
中国政府は巨額の広告費を注ぎ込んでいるとウェッセルは警告する。
多くの全国紙に、チャイナデイリーやチャイナニュースといった、
英語版インチキ中国紙が折り込み広告として定期的にたっぷりと織り込まれている。
これを目にするアメリカ人はそれがただのプロパガンダとは気づかず、
本物のニュースだと思い込んでしまう。
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