一方、日本では、前に述べたように銀行その他の金融事業者の業務を
縦割りで厳しく規制してきた金融法制が、
フィンテック企業の新規ビジネスへの参入や金融事業者の銀行業務への参入の障害になりました。
銀行自身も他業種の決済業務参入をなんとか阻止しようと動いてきました。
加えて、ベンチャー企業が活発に生まれる風土でないこと、
インテックを利用したサービスを提供する国内IT企業が敵対的でなかったため
銀行側の危機感が希薄だったことなどが、銀行のフィンテック対応が遅れた要因だと思われます。
結果、日本のフィンテックは、フィンティックで可能となったサービスに
メガバンク自身が乗り出したり、フィンテック企業をグループ内に取り込んだりする形で
動き始めていると言う特徴が見られることになりました。
次章では、メガバンクと政府、金融庁の動きを詳細にたどりながら、
デジタル通貨を含めた日本のフィンテックの動向を追いかけます。
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【銀行デジタル革命】07メガバンク自身が乗り出すことが日本の特徴
Posted in: 銀行デジタル革命
– Posted on 2020/04/12
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