【銀行デジタル革命】13メガバンクのデジタル通貨構想

① MUFGコイン2017年5月に実証実験を開始した三菱UFJ銀行の

MUFGコインについて、詳しく見てみましょう。

MUFGコインは、ビットコインで利用されている分散型台帳技術(DLT)の1つである

ブロックチェーンを用いて、低コストで送金ができるシステムで利用されます。

ビットコインなどの仮想通貨については後に詳述しますが、

ビットコインには、円などを法定通過の価格に対する価格変動が大きいこと、

決済が完了するまで10分ほどの時間を要するため、

店舗での支払い通貨としての利便性に劣るなど、

決済手段としては欠点があります。

そのためビットコインを敬遠する小売業者は多く、決済用の通貨としての普及が滞っています。

さて、MUFGコインの仕組みですが、利用するには三菱UFJ銀行の口座と

スマートフォンなどの端末機を持つことが前提です。

利用者は、まずスマートフォンにアプリをインストールして

新たにMUFGコイン専用の口座を作り、預金口座の預金から希望額を

デジタル通貨専用の口座にチャージします。

当初の構想では1円=1MUFGコインで、円をMUFGコインに交換できる固定価格制でした。

ここがビットコインなどの仮想通貨との大きな違いで、固定価格ならば、

価格の不安定を理由に小売業者等に敬遠される事はなくなります。

口座間での送金はスマートフォンを使って簡易にできますから、

MUFGの利用者間では、飲食店などで小銭を使う面倒なく簡単に支払いの

割り勘計算ができるなど利便性にも優れています。

しかし、ブロックチェーンを採用するため決済完了までに

タイムラグがあると言う問題は解消されていないと思われます。

MUFGコインは、2017年10月の家電、ITの見本市「シーテックジャパン」で、

スマートフォンを利用して自動販売機でペットボトルの飲料を購入するなどの実演で、

一般に公開されました。

現在、グループ内の1500人が実証実験に参加しており、

2018年4月からは実際の店舗で買い物をする実証実験も始まっています。

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