安全性の不安は根拠のないものではありません。
コンピュータウィルスやオンライン詐欺、個人情報の流出、悪用など、
ITに関連する犯罪や不祥事のニュースは後を立たず、IT利用の安全性を脅かす事件は、
実際に増加しています。
モバイル決済もIT利用に他なりません。
さらに、単にその数が増加しているだけではなく、
問題は以前にも増して大規模で複雑なものとなってきています。
ITの安全性の問題は経済全体にとっても大きなコストとなります。
近年の事例に、2017年5月に世界中で同時に発生したワナクライ(泣きたくなる)と
名付けられたコンピューターウィルスによる感染事件があります。
感染したコンピューター内のファイルを暗号化して判読不能にさせた上で、
修復の代償として金銭を要求する悪質な犯罪でした。
感染したパソコンには、ビットコインで300米ドルの支払いを要求する
犯人からのメッセージが表示され、3日以内に応じなければ“身代金“は倍額に、
1週間以内に支払わなければ、読めなくなっているファイルを削除すると記されていたそうです。
ワナクライウィルスは、世界中の経済活動に大きな困難を生じさせました。
英国の国民保険、米国の貨物航空会社フェデックス、ドイツ鉄道などのサービスが
一時的に停止され、自動車会社の日産、ルノーの工場でも生産が一時的にストップしています。
テレビやネットでこうした報道に日々触れることが、
ITモバイル決済の安全性への不安を醸成している事は疑いません。
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