【銀行デジタル革命】50-2 ②ポイント還元目当ての電子マネー

電子マネーの利用比率の高さも、現金と並んで日本のコンビニ決済の大きな特徴となっています。 

日本での一人当たりの電子マネーのカードの保有枚数と、

その決済金額の名目GDP比率は、いずれも主要国平均を大きく上回っています。

その理由として日本銀行のレポートが指摘するのは次の3点でした。 

①首都圏、大都市圏の電車による通勤通学のニーズや複数路線の

複雑な乗り入れなどを反映し、スイカ、PASMOなどに代表される交通系カードが

広く普及している、

②顧客動向の把握等の観点から、電子マネーに「ポイント」を付加して

利用を促すビジネスに注力する発行主体も多く、ユーザ側もポイントが付与される

電子マネーを利用するメリットを感じている、

③近年、複数の電子マネー間での相互利用拡大や加盟店拡大、

共通端末整備の動きが進んでいる—。 

少額の決済で電子マネーが現金より好まれる理由としては、

野村総合研究所が実施した2010年の「電子マネーの利用実態と最新動向

-—電子マネーに関するアンケート調査(第4回)」の利用結果も参考になります。 

最大3つまでの複数回答で、電子マネーを買い物利用する理由を質問したところ、

多くの人が「電子マネーで支払うと(現金では受けられない)ポイントや

割引のサービスが受けられるから」(41.0%)、

「1円玉10円玉など小額のコインは扱わなくて済むから」(40.7%)、

「現金で支払うよりも決済スピードが早いから」(37.1%)と回答しています。

こちらにも、同意される読者が多いのではないでしょうか。

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