電子マネーの利用比率の高さも、現金と並んで日本のコンビニ決済の大きな特徴となっています。
日本での一人当たりの電子マネーのカードの保有枚数と、
その決済金額の名目GDP比率は、いずれも主要国平均を大きく上回っています。
その理由として日本銀行のレポートが指摘するのは次の3点でした。
①首都圏、大都市圏の電車による通勤通学のニーズや複数路線の
複雑な乗り入れなどを反映し、スイカ、PASMOなどに代表される交通系カードが
広く普及している、
②顧客動向の把握等の観点から、電子マネーに「ポイント」を付加して
利用を促すビジネスに注力する発行主体も多く、ユーザ側もポイントが付与される
電子マネーを利用するメリットを感じている、
③近年、複数の電子マネー間での相互利用拡大や加盟店拡大、
共通端末整備の動きが進んでいる—。
少額の決済で電子マネーが現金より好まれる理由としては、
野村総合研究所が実施した2010年の「電子マネーの利用実態と最新動向
-—電子マネーに関するアンケート調査(第4回)」の利用結果も参考になります。
最大3つまでの複数回答で、電子マネーを買い物利用する理由を質問したところ、
多くの人が「電子マネーで支払うと(現金では受けられない)ポイントや
割引のサービスが受けられるから」(41.0%)、
「1円玉10円玉など小額のコインは扱わなくて済むから」(40.7%)、
「現金で支払うよりも決済スピードが早いから」(37.1%)と回答しています。
こちらにも、同意される読者が多いのではないでしょうか。
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