一方、前述の通り、日本ではデビットがカードの機能が付いたキャッシュカードを
持つ人が多いものの、実際にデビットカードが決済利用される事はほとんどありません。
その理由を3つ、日本銀行のレポートは指摘しています。
①米国では銀行業界が大量の小切手処理に伴うコスト削減の観点から
小切手を代替するデビットカードの普及に努めたのに対し、
日本ではもともと小口決済において小切手の利用が普及していなかった、
②クレジットカードの発行に伴う審査が諸外国に比べて厳しくなく、
比較的多くの人々がクレジットカードを持つことができる、
③クレジットカードを利用される際、一回払いが選択される場合が多く、
機能的にはもともとデビットカードに類似した使われ方がなされている—。
デビットカードには、クレジットカードのような審査なしで発行されることや、
口座残高の範囲内でしか利用できないため使いすぎの心配がないなどの、
利用者にとってメリットもあります。
そのためか、近年では、取り扱い店舗の多い国際ブランドデビットカードが、
徐々にではありますが、普及しつつあります。
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【銀行デジタル革命】50-3③使われないデビットカード
Posted in: 銀行デジタル革命
– Posted on 2020/04/29
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