ビットコインなどの仮想通貨が投資ブームを巻き起こし、
日本でその取引量が急速に拡大しています。
第二章で概観した通りです。
そのブームに水を差すような事件が起こりました。
コインチェック事件です。
2018年1月26日未明、仮想通貨取引所大手のコインチェックが
顧客から預かっていた仮想通貨NEM(ネム)ほぼ全て約580億円分が、
不正アクセスにより外部に流出しました。
前述の通り、日本では2014年にもマウントゴックス社でビットコイン約470億円分が
消失する事件が発生していますが、コインチェックの流出額はそれを上回り、
過去最大規模の流出事件になりました。
海外でも仮想通貨の流出消失事件は繰り返されています(図表6-1)。
日本は2017年4月に資金決済法を改正し、世界に先駆けて登録制などの
規制を導入したことで、仮想通貨取引の信頼性を高めてきたはずでした。
しかし、コインチェック事件で、日本の仮想通貨取引所に対する信頼が
再び問われる事態となってしまいました。
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【銀行デジタル革命】60第6章仮想通貨投資の行方投資ブームの功罪、露呈した負の側面—コインチェック事件
Posted in: 銀行デジタル革命
– Posted on 2020/05/03
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