投資対象としての仮想通貨はコモディティー(原油、金、小麦などの実物資産)に近いと
よく指摘されます。
とりわけ、希少性の高い金と比較した議論が多く聞かれ、
専門家の間では仮想通貨はサイバー空間での金であると言う言い方もされているほどです。
しかし、金の価格のボラティリティーは、仮想通貨のそれほど高くありません。
希少金属である金には供給量に限界があるうえ、宝飾や工業用などの安定した需要があり、
その需要の予見可能性が比較的高いことが、ボラティリティーが低い要因です。
他方、仮想通貨には決済に利用できると言う価値はありますが、既に見たように
実際に決済に利用されている取引の規律は低く、投資目的以外の実需は限定されています。
こうした違いを踏まえると、投資対象としての性格は金と大きく異なるといえます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【銀行デジタル革命】72サイバー空間の金
Posted in: 銀行デジタル革命
– Posted on 2020/05/06
コメントを残す