資産数十億YouTuberのユウウツ

同じく週刊新潮に出ていたYouTuberの苦悩と言う文章がありましたので読んでみましたところ、

普段のYouTuberの苦労がわかって面白かったので載せてみます。

資産数十億YouTuberのユウウツ

たまたまトップYouTuberと会う機会があった。

年収は軽く億を超え、資産で言えば数十億あってもおかしくない成功者だ。

しかしその人は少しも楽しそうではなかった。

いかにも疲れたと言う顔をして、ほぼ毎日公開しなくてはならない動画制作への

プレッシャーを素直に語っていた。

自分が成功したのは先行者だったから。

流行をどんどん取り入れているが、どんどん若手が出てくる世界。

ずっと1人で作業をしてきたが、それももう限界。

だけど作業を誰かに任せるのもまたストレス。

子供の将来なりたい職業にYouTuberがランクインして久しい。

しかしYouTuberはなかなかに大変な仕事だ。

それはテレビタレントと比べてみてもわかる。

テレビにはとにかく多くの人が関わっている。

例えば毎朝放送される情報番組なら軽く数100人、週1の深夜番組でも数十人のスタッフは珍しくない。

画面に出てくるのは出演者だけだが、彼らが面白く見えるネタや演出が、ふんだんに準備されている。

もちろん曲のカラーとして、日本テレビは台本がしっかりしていて収録時間も長い。

とかフジテレビは台本がない番組ある位出演者任せとか、その程度の違いはある。

だがそれでも出演者の負担はYouTuberと比べれば軽いことが多い。

一般的なYouTuberは、企画から撮影出演、編集までをほぼひとりでこなす。

視聴者を増やすことを考えれば、更新頻度は毎日が理想だ。

しかし365日新しいネタを考え続けるなんて、並大抵の努力では無理。

スタッフを雇えばいいと思うかもしれないが、優秀な仲間探しは本当に難しい。

だが面白いことにあってがっかりと言うことが多いのは、テレビタレントではなくYouTuberだと思う。

テレビは生放送も多いので、たいていの出演者は反射的に面白いことが言える。

またMC的に場を回していける人も多い。

こうした能力を持つ人は食事会や飲み会で人気者になりやすい。

一方YouTuberの世界では、企画と編集能力こそが人気動画の肝である。

どちらかと言えば裏方タイプの方が成功確率が高いのだろう。

いざあっても編集前のYouTuberは拍子抜けと言うことが少なくない。

もちろんゆっくり話せば彼の賢さや面白さに気づく。

しかし男女問わずモテたり、人気者になったりするのは、テレビタレントだ。

現代社会で頭の良さと言うと

(1)その場でウィットの利いた返しができる。

といったようなコミニュケーション能力ばかりが求められる。

しかし実際には

(2)物事をたくさん知っていると言う頭の良さもあれば

(3)論理的な思考ができる頭の良さもある。

テレビタレントが求められるのはもっぱら

(1)のコミニュケーション能力。

しかしYouTubeはとして成功するには(2) (3)の意味での頭の良さも必要。

YouTubeはに憧れる子供が増えるのはこの国にとっても良いことなのかもしれない。

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