韓国は、一時の「反日」から見ると、冷静さを少し取り戻しつつある。
だが、中国からは相変わらずの「ラブコール」が寄せられている。
2014年10月21日、中国の唐家璇元外交担当国務院(副首相級)が朴槿恵大統領を表敬訪問した。
「大統領は、中国で尊敬されている大事なお客様。中国で大統領を知らない人がいないほどだ」
と唐氏がが持ち上げた(「朝鮮日報」2014年10月22日付)のだ。
外交辞令とは、こういう発言をさすが、日本と「よりを戻す」ことを極端に警戒している表れである。
唐氏の朴大統領面会の目的はもう一つある。
2014年11月のOPEC会議で、日中首脳会談が開催される公算が強まっている。
この点について、中国は事前に韓国側へ通報して理解を求めたとみられる。
現に、朴、習会談をOPEC会議で行うことも決めている。
中国は、韓国のご機嫌伺いに必死である。
日本には横柄な態度でも、韓国には超丁寧な姿姿勢で「揉み手外交」である。
いつまでこの姿勢が続くのか。興味深い。
これほど、中国から頼りにされている韓国だ。
一方では、中国経済の「低迷」に焦りを感じているのも韓国である。
2014年7月から9月の中国のGDP成長率は、前年同期比7.3 %増にとどまった。
(注: 2015年4から6月期は同7.0%に低下)。
問題は、中国経済が今後一段と成長率鈍化が予想されていることである。
一旦韓国は、日本に「縁切り状」を叩きつけた。
だが、にわかに中国経済を懸念する状況になっている。
私は早くから、中国に対して「泥舟経済」と称して批判的に捉えてきた。
外面は立派だが内面はいたって脆弱である。
それを、「大言壮語」(ほら吹き)でカバーしてきたと言ってよい。
周辺国は軍事威嚇するのもその表れである。
ともかく「外面」だけを語る国家である。
韓国は、まんまとそれに乗せられてきたのだ。
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