「サーチナ」(2009年6月24日付)は、次のように報じたことがある。
「2009年度における「世界平和度指数」が発表された。
それによると中国は74位であったが、日本はなんと7位にランクインし、
アジアで最も平和度が高い国となった。
この「世界平和度指数」が発表されると、中国では反駁の意見を中心に大いに議論を読んだ。
中には、「何を持って平和度を計っているのだ?」「完全にデタラメだ」、
「西洋人による陰謀であると確信している」などと発言するユーザーも見られる」
「国際的イメージに関する調査において、日本がアジアでトップを獲得したのは
今回の調査だけではなく、別の機構による調査においても日本はすべて中国よりも前列を獲得している。
積み重ねられた歴史の恨みが我々の両眼を曇らせ、われわれは日本と言う国を
はっきりと見ることができなくなっているのか、それとも本当に調査そのものに
議論の余地があるのか、これは塾考に値する問題である」
「注目すべきは、西洋諸国で占められたトップ10の中に、日本だけがアジアから選抜されている
と言う点である。
ちなみに他のアジアの国はシンガポールが23位、韓国が33位、北朝鮮が131位であった。
発表された研究報告から、日本がこれほどまでに上位にランクインしてる理由を
窺い知ることができる」
「報告では、1、日本は政治が安定しており、暴力的デモの発生率や殺人率などが世界最低レベルである。
2、日本は人権を尊重しているほか、法律が拳銃の所持を硬く禁じている。
3、 GDP総額に占める軍事費が比較的低いと評している。
前者2点については議論の余地は少ないものの、
3点目の軍事費については大きな批判と質疑の目が出ているのが現実だ」
日本が英国「世界平和度指数」でアジア唯一の「トップ10」に入っている。
中国国民は、これに驚きの声を上げているのだ。
四六時中、流される「反日テレビ」では、日本人の残虐性と好戦的な姿が、
これでもかこれでもかと目に入ってくる。
この現実と、あまりにもかけ離れた日本の実態に戸惑っている。
最近、中国の訪日観光客が増加している。
彼らが一様に驚いているのは、日本人の清潔さと日本人の親切さである。
およそ、「軍国主義」とは似つかわしくない現実を見だすのだろう。
もし、日本が再び「侵略」になろうと意図していれば、
「外国人排外思想」を植え付けられているはずだ。
外国人に対して、これだけ親切に対応する国民が、いざ銃をとって侵略行為に駆り出されるだろうか。
冷静に考えればわかるはずだと思うが、中韓はそれを拒んでいる。
意図的に、日本を「仮想敵」に仕立てているのだ。
中国メディア「九個頭条」(2014年10月20日付)は、
「日本は悪なのか? 8つの問題があなたの日本への認識を変える」と題する記事を掲載した。
「多くの中国人の印象では、日本はマイナスの存在である。
うぬぼれ、悔い改めることをせず、侵略の歴史を改ざんし、
右翼勢力が台頭する軍国主義国家等と、様々な影響から、
中国人は日本に対でこれらのレッテルを張っている。
では、実際の日本は本当にそれほど悪なのだろうか?それとも、
これらは私たちの彼らに対する誤解と偏見なのだろうか」
「日本は侵略戦争について謝罪したことがない? 1972年の日中国交樹立後、
日本は何度も謝罪している。
宮沢喜一、鈴木善幸、細川護煕、村山富市、小泉純一郎などはみな侵略の事実を認め、
被害国やその国民に謝罪していたのだ。
一方で、中国人は日本に謝罪を求めず、日本の戦争賠償を拒否したのだ。
毛沢東はかつて日本人に対して、「あなたたちの過去の問題で賠償を求める事は道理がない。
あなたたちはすでに罪を償った毎日謝罪する必要がない。
いつまでも腹を立てる事はよくないことだ」「我々の祖先が争ったことを忘れるべきだ」
などと語った」「日本は軍国主義国家か?この質問が70年余前にされたものなら、
全くもって疑いの余地は無い。
しかし、現在の日本は平和国家である。
2009年の「世界平和度指数ランキング」では、中国は74だが日本はアジアのトップの7位だった」
「日本人は世界で最も道徳心がない?実際は、世界の多くの国の日本人に対する評価は
中国人に対する評価よりもずっと高い。
世界130国以上の国が、日本人のノービザ入国を認めている。
一方、中国人はノービザ入国が認められている国はほとんどない。
原因はは中国人の不法滞在、不法就労、密航、犯罪、公共道徳を遵守しない
といったことが懸念されているからである。
日本に対する問題では、より理性ある思考で日本を評価すべきである。
反日の偏見に凝り固まっていてはならない。
そして、理性ある思考の前提となるのが、歴史の尊重である」
実によく日本を観察していると感心する。
これぞまさに「知日派」と言うべきだろうが、多分中国では少数派に違いない。
中国では伝統的に排外思想を持っている。
外国の良い点を受け入れず、中国古来の思想の殻に閉じこもってきた。
その点で日本は常に警戒すべき相手にされている。
韓国や朝鮮、ベトナムとは異質の国として日本を見ているのだ。
これは、アーノルドトインビーが「試練に立つ文明」において説いたように、
中国は歴史的に「狂信派」(ゼロット)に分類されている。
未知のものに遭遇した時、ここから逃避して既知のものに逃げ込む。
そういう文明パターンである。
まだいまだに専制政治にとどまり民主政治を拒否している。
中国が狂信派であることを雄弁に物語っているのだ。
こう見てくると残念ながら、日中における真の和解は不可能であろう。
トラブルを抱えた関係が続くに違いない。
日本は、こうした関係から逃れるには、中国の政治的な近代化を待つしかない。
気が遠くなるような、「待ちの外交姿勢」であろう。
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