財閥の経済効果を考えてみれば、関係企業にとって保険になると言うメリットもある。
なぜなら、同じグループ内でサービスや製品をさばけるからだ。
日本で言えば、三菱グループなどはある程度グループ内でさばけるから形としては比較的楽だろう。
ただ、韓国の財閥はグループ内でさばくと言うより、みんな海外に出て行ってしまう。
韓国政府によれば、2019年1から3月期、海外直接投資は前年同期比で140%に増加し、
過去最高の141億ドルに達した。
産業別では製造業の割合が高かったと言う。
その背景には、内需が小さいことに加え、文政権の経済政策の失敗もあるようだ。
米中貿易摩擦も影を落とす。
財閥企業は海外進出を強化しており、中小企業も生産拠点をベトナムなどに移し始めているようだ。
そうなれば国内の雇用機会が減っていく。
人口があまり多くない国では、マクロ経済が大きくならないから
企業が海外に出ていくのはよくあるパターンだ。
ヨーロッパ諸国を見れば、どこも貿易依存度がすごく高い。
地続きと言う地政学的な理由もあるが、人口が少ないと国内経済を大きくできないからだ。
なぜ韓国に財閥が残ったのかと言えば、戦後、日本のように集中排除がなかったからだ。
日本の財閥は米国にとことんやられたが、
今でも名残があるから保険としては役に立っていると言えなくもない。
財閥の存在は、どちらかと言うと企業活動が活発にならないと言う弊害をもたらす。
ベンチャーが育たないのだ。
日本は財閥解体されたことが、むしろよかったのかもしれない。
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