【嫌韓】韓国ウソの代償 57 「米韓同盟」をないがしろにされてトランプも嫌気

左派からすれば「北朝鮮は地上の楽園」と言うことらしい。

だから、韓国政府は日本の左派メディアも北朝鮮をほとんど批判しない。

中国の天安門事件なども批判しない。

両者は同じ穴のムジナだ。

こうした左傾化が、米韓関係にも深刻な影を落としている。

2019年1月韓国国防部が発表した国防白書では、北朝鮮を「敵」としていた従来の表記を削除し、

さらに1部報道では、韓国政府は韓国軍の将兵向けの教材から「米韓同盟」の章を

丸ごと削除したと言う話も出ている。

文政権による北朝鮮への擦り寄りもさることながら、

ここで重要なのは米韓同盟をないがしろにしている点だ。

米韓同盟とは、正確には「米韓相互防衛条約」と言い、

米国と韓国の間で結ばれた軍事同盟に関する条約だ。

1953年10月1日調印、翌年11月17日に発効した。

米国とソ連の冷戦をきっかけに、1950年に朝鮮戦争が勃発。

1953年7月には国際連合と北朝鮮、中華人民共和国の間で一旦休戦した。

ただ、南北朝鮮が和解したわけではなく、戦争再発の危険性をはらんでいた。

北朝鮮の南進に対応するために、米韓間の集団防衛同盟とともに

韓国軍の兵力増強を目的としたのが米韓同盟だ。

冷戦終結後の1993年12月、平時の作戦統制権は米軍から韓国に移管された。

有事の際は、韓国軍は引き続き米韓連合司令部の指揮下に入る。

戦時作戦統制権については、2012年に米韓連合司令部から韓国に移管される予定だったが、

北朝鮮情勢の悪化を受けて2020年代半ばまで延期されている。

「月刊朝鮮」2018年11月27日付によれば、そんな米韓同盟に対し、

韓国に駐在するハリス米国大使が26日に「米韓同盟がいつまでもあると思うな」と

韓国に警告したと言う。

文大統領は制裁緩和を訴えるばかりで、北朝鮮の非核化を妨害しているとみなしたからだ。

米国からも北朝鮮からも相手にされない、そんな孤立した韓国の姿が浮き彫りになっている。

米韓同盟を軽視する一方で、韓国側の迷走も目立つ。

第4章でも説明したように、日本の輸出規制発表を受けて、

2019年7月18日、韓国大統領府の〇〇◯国家安保室長はGSOMIAの再検討をちらつかせてきた。

GSOMIA宮とは、同盟など親しい関係にある二国間が、秘密軍事情報を提供し合う際に

第3国への漏洩を防ぐために結ぶ協定のことで、

いわば米国が指導する安全保障上の「共通ルール」だ。

韓国のこうした強硬姿勢の背景には、日本により輸出規制を中断させるために

米国を動かす狙いがあるのだろうが、米韓同盟が揺らげば韓国はロシアや中国からも付け込まれる。

その一例が、同7月23日に起きた竹島へのロシア機の領空侵犯だ。

中ロの軍事演習の中、この事件が起こった。

韓国空軍は警告射撃をしたと言うが、竹島は日本の領土宣言しているところであり、

日米韓が強固であれば、手を出せない場所だ。

しかし、米韓で軍事演習もしない以上、中国もロシアも狙ってくる。

それがリアルな国際政治なのだ。

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