図表0-1に整理したように、日本でもフィンティックを使った様々なサービスが
開始されていますが、海外、特に米国のフィンテック企業のサービス展開は技術、量ともに
日本の企業のそれをはるかにしのいでいます。
預金分野ではオンラインバンクのsimple(シンプル)が、普通預金の口座に
目標額と達成時期を設定するだけで自動的に預金を積み立てることができるサービスを
開始しています。
このサービスはネオバンキングと呼ばれ、普通預金の概念を変えたとまで言われています。
他にも、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は
ショートメッセージサービス(SMS)を活用して楽しく預金が積み立てられる
smarttypig(スマートティッピッグ)やDyme (ダイム)、自動的に節約し貯蓄できる
Digit(デジット)などが、若い世代に広く支持されています。
融資分野では、インターネットを使って不特定多数の人から資金を調達する
クラウドファンディングのLendingClub(レンディングクラブ)が有名です。
フィンテック事業が、資金の借り手と貸し手を仲介するマーケットプイス型の
融資を提供しています。
インターネット上のクラウド会計サービスやeコマース (電子商取引)サイトのデータを
活用して与信判断をし融資するKabbage(キャベッジ)も注目されています。
オンラインで効率的に審査を行うことで、これまでの融資サービスに比べて
短期間で融資を受けることができます。
審査スコアを公開し融資審査の透明性を担保することで、
融資を受けられなかった顧客の不満を極力少なくする工夫も見られます。
送金、決済分野で注目されているのは、銀行口座を使って
個人間の送金をできるようにしたP2P決済サービス事業者DWOLLA(ドウォラ)です。
P2Pはpeer(仲間同輩)to peer、またはperson to personを意味し、
24時間リアルタイムで送金ができるサービスです。
飲食店などで現金で割り勘払いをしなくても、スマートフォンを使って送金することで
割り勘精算ができるようにしたVenmo(ベンモ)も利用者を広げています。
これはメッセージ機能も付いたSNS型個人間送金サービスです。
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