中国でのスマートフォンの急速な普及は、アリペイ利用者拡大の追い風となりました。
小売店や飲食店などでスマートフォンを使って支払いができるからです。
電子商取引大手のテンセントが運営するウィーチャットペイの参入も、
第三者オンライン、プラットフォームの市場拡大に拍車をかけていきました。
スマートフォンを使ってアリペイで支払いをするのは簡単です。
QRコードをスマートフォンの画面に表示してレジ端末のスキャナで読み取るか、
あるいは商品に印刷されたり端末の画面に表示されて表示されたりしている
バーコードやQRコードをスマートフォンのカメラで読み取るかのどちらかで決済します。
QRコードやバーコードを使った決済方式は、米国jpモルガンチェイスの
Chase pay(チェイスペイ)、日本のラインペイなどでも採用されています。
中国で第三者プラットフォーム決済が爆発的に普及した大きな理由の1つは、
前述の通り、クレジットカードが普及していなかったからです。
中国政府がビザやマスターカードなど海外の大手カード会社の活動を制限し、
またクレジットカードの信頼性が低かったことなどが原因です。
その他、銀行の支店やATMの台数が少ないなど、
銀行のサービスが充実していないことも遠因となったと思われます。
スマートフォン決済は、店舗での支払いに限らず、公共料金の支払いから、
知人間での割り勘精算、果ては祝儀やお年玉にまで幅広く利用されています。
アリペイの利用料は店舗側から受け取る売り上げの0.6%程度の手数料だけです。
消費者側には、アリペイが買い物履歴をビックデータとして活用する対価として、
ほとんどの決済サービスが無償で提供される仕組みです。
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