中央銀行デジタル通貨が金融をどう変えるかを考えてみましょう。
その前に中央銀行デジタル通貨とはどのようなものかもう一度確認します。
中央銀行が発行するデジタル通貨には、既に見た口座形態の場合には、
大きく2つのタイプが考えられます。
1つは、民間銀行を介して間接的にデジタル通貨を供給する民間銀行仲介型です。
そこでは、デジタル通貨の流れは次のようになります。
民間銀行は中央銀行当座預金を取り崩す形で、中央銀行からデジタル通貨を入手し、
保有しておきます。
一方、個人は個人や企業は取引銀行デジタル通貨専用の口座を開設し、
預金口座から専用口座に資金を切り替える(チャージする)形でデジタル通貨を入手します。
この方式は現在、人々が現金を入手する仕組みと基本的には同じです。
どうするかと言うと、
日常民間銀行が中央銀行が当座預金を取り崩す形で中央銀行から現金を入手し、
顧客はATMなどで預金口座からその現金を引き出しているわけです。
2つ目のタイプは、中央銀行が利用者に直接デジタル通貨を発行する直接発行型です。
この場合、すべての個人、企業は中央銀行にデジタル口座のデジタル通貨の口座を開設し、
その口座を利用して決済を行います。
個人は、銀行預金口座から振り込むなどの形で、このデジタル通貨口座の残高を増やすことができます。
将来的には、この口座が銀行預金口座の機能に取って変わるようになるかもしれません。
その場合には、給料は企業が中央銀行に持つデジタル通貨口座から
個人のデジタル通貨口座に振り込まれ、政府からの社会保障給付も、
政府が中央銀行に持つデジタル通貨口座から個人のデジタル通貨口座に振り込まれるようになります。
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