【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】49「信用」こそマネーの本質

円やドルは「信用」で成り立っていると言うのは、どういうことでしょうか。

 考えてみれば、紙の「1万円札」を作る原価は20円ほどに過ぎません。

 銀行に預金してある10,000円や電子マネーの10,000円はただのデジタルデータなので、

コストはほとんどゼロです。

にもかかわらず、10,000円がマネーとして通用するのは、

誰もが「10,000円の価値がある」と信じているからです。 

そうした「信用」を支えているのは、国にする信頼です。

そのため、国の将来に不安を感じる人が増えると、円やドルの価値をはがっていきます。

その結果、かつて10,000円で買えたものが、11000円出さないと買えなくなったりします。 

通貨の価値がそれだけ下がったわけです。 

戦争に負けたり、内戦で無政府状態に陥ったりして国の信用が完全に失われると、

その国の通貨の価値は暴落します。

1年前に1000円で変えたお米が、1ヵ月前には10,000円出さないと買えなくなり

(物の値段が10倍=円の価値が10分の1)、1週間前には100,000円出さないと

買えなくなり、物の値段が100倍=円の価値が100分の1)今日は500,000円で

取引されている(物の値段が500万=円の価値が500分の1)とすると、

お金をいくら刷っても間に合いません。

これがハイパーインフレ(物価の暴騰=通貨価値の暴落)と呼ばれる現象です。

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