【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】71判子を押す部長の生き残り競争

マイニングを直感的にわかってもらうために、例え話を使って説明してみます。 

未承認のトランザクションを「未決の紙の書類」だとすると、

決裁権を持った部長のデスクには未決の書類がどんどん溜まっていきます。 

100枚たまったらバンバンバンとまとめて承認をして、

承認済みのファイルフォルダに入れ、フォルダーを左から順番に書類棚に入れて、

ダイヤル錠で鍵をかけると言うイメージです。 

未決の書類にはそれぞれ優先順位があります。

部長に早く決済してもらいたい優先順位の高い書類にはご褒美のチップが

用意されています(手数料の高いトランザクション)。

放っておくと、部長はお小遣い欲しさにチップありの優先順位の高い書類ばかり

承認してしまって、優先順位の低い処理(手数料が安いトランザクション)

いつまでも未決のままになってしまうので、チップありの種類は100枚のうちの

何枚まで、とあらかじめルールで決められています。

ここまでは1つの部内の話ですが、実は「未決の書類」は同じものが

何枚も出回っており、世界中のあちこちの支社でも部長のデスクに同じ

「未決の書類」が溜まっていくところが、通常の会社と違うところです。

100枚たまるごとに、世界中に散らばった部長たちが競うように判子を押しますが、

書類棚に鍵をかけるときのダイヤル錠の番号が毎回変わるので、

毎回、番号をしらみつぶしに調べる必要があります。 

総当たり方式で正しい番号を見つけるレースで、1番先に正しい番号を見つけた部長が、

承認レースの勝者として、報酬を独り占めするわけです。 

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