半減期と並んで、ビットコインがやがて掘り付くされる理由の2つ目は、
ビットコインの最小単位が決まっているからです。
ビットコインはデジタル通貨なので、理論上は小数点以下何桁まででも分割できますが、
現在の最小単位は、小数点以下0が八個続く「1satoshi」と決められています。
半減期を繰り返していくと、マイニングの報酬はやがて「1satoshi」を下回ることになり、
それ以上分割できないと言うルールがあるため、そこでビットコインの新規発行は
ストップすると言うことです。
計算上は、それが2141年になるわけです。
では、その後ビットコインはどうなるのでしょうか。
ビットコインの取引が成立するにはマイナーによる承認作業が不可欠ですが、
ビットコインの新規発行と言う報酬がなくなったら、誰かが手間ひまかけて
承認してくれるのでしょうか。
1つには、ここの取引に上乗せされる手数料が報酬の代わりになるかもしれません。
また、手数料を合計しても、マイニングのコストを吸収できないときは、
マイニングの難易度そのものを簡単にする可能性もあるでしょう。
現在、ハッシュ値の最初の16桁をゼロにするようなノンス値を探していますが、
100年後のマシンなら、20桁でも30桁でも10分かからずにはじきだせる処理能力を
獲得している可能性があります。
手数料収入だけでもペイできるような難易度に設定すれば、新規発行が止まっても、
マイナーのモチベーションが下がらないかもしれません。
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