「大国政治の悲劇」の結論は、現在の中国のケースにぴったり当てはまる。
ミアシャイマーは、「すべての大国が生き残りをかけた問題として、
世界的な優位性すなわち「覇権」を求める」と言い、次のように説明する。
米中の今後の行動を正しく予測するためには、「取り締まる者のいない世界には、
出来る限り強大な国になりたいと言う強い動機が存在するのだ」と理解することが必要だ。
その理由は、台頭する他国自国に悪意を持っていないかどうか、
どの国も決して確信が持てないからだ。
だから、近年に非常に強大で敵を持った国があるから
(ドイツ帝国やナチスドイツや大日本帝国などを想像してみるといい)
各国はそれよりもはるかに強大な力を貯え安心したいと思うようになる。
相手が荒っぽい振る舞いに出ても、国家以上の権威を持った存在が
助けに来て来てくれるわけでは無いのだから。
したがって、取り締まる者のいない世界体制の中で安全を保障する最良の方法は、
その地域の覇権国家になり優位に立つことで、どこからも攻撃されないようにすることなのだ。
この俯瞰的な視点からミアシャイマーは、中国アジアの覇権を狙ってるのだから
中国がアメリカを犠牲にして台頭する事はアメリカは阻止しなければならない、
と結論づけている。
今は、これはつまり「戦闘開始」と言うことであり、アジアで新たに始まった昔ならなら
この大国ゲームはそう簡単に終わりそうにない、と述べている。
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