台湾だけでなく、第一第二列島線に沿って点在するアメリカ軍基地も
危険にさらされている。
かなりの機動力のある空母には、中国の対艦ミサイルを少なくともかわせる可能性が
あるが、固定された基地はGPS誘導精密ミサイルの集中攻撃を受ければなすすべがない。
基地は不可解なことにミサイル攻撃を想定した造りにになっていない
(十分な量のコンクリートで強化されていない)ため、ミサイル防衛システムが
機能しなかった場合には壊滅状態になる可能性が高い。
その脅威は現在いやが上にも高まっている。
というのも、中国はミサイルを増産しているだけでなく、
これまで以上に殺傷能力の高い新型ミサイルの開発に余念がないからである。
その代表例が、2014年に最初の試験が行われた極超音速滑空ミサイルである。
このこのミサイルの最高速度はマッハ10、つまり音速の10倍(時速12,000キロ)である。
このミサイルが危険なのは、その速度のせいだけではない。
「エービーエーションウィーク」誌(アメリカの航空宇宙雑誌)によれば、
極超音速滑空ミサイルは「大気圏突入後に機体を引き起こすことができるため、
比較的水平に近い角度で滑空して目標に接近することができる。
よって弾道ミサイルよりも探知が遅れるため、反応するための時間もより限られる」と言う。
さらに、「極超音速滑空ミサイルが空気力学的な操作が可能なため、
迎撃もずっと困難になる」。
これと同様に危険なのが、新型のDF-31Bミサイルである。
これは道路移動式の大陸間弾道ミサイルシステムで、
中国の急峻な山岳地帯での輸送隠匿を考えて特別に設計されている。
ビルガーツは、「移動ミサイルはより大きな戦略と言う脅威と考えられ、
その1を追跡して攻撃すること非常に困難だからだ」と述べている。
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