【米中もし戦わば】016-01、第16章宇宙戦争

問題

宇宙軍事力におけるアメリカの優位を、中国がどう見ているかを選べ。

 ①アメリカ最大の軍事的強み

②アメリカの最も明白な軍事的弱点

③ 1と2の両方

制空権、制海権獲得の必要性に目覚めるきっかけを中国に与える与えたのは

第三次台湾海峡危機だったが、人工衛星兵器の威力を見せたのは

1991年の第一次湾岸戦争における「衝撃と畏怖」作戦だった。

宇宙と言う究極の高みから戦場をみはらす能力と「情報優位」こそが、

第一次湾岸戦争においてアメリカがほとんど戦死者を出すことなく

迅速な勝利を収めることができた鍵だった。

アメリカ側の戦死者が300人未満だったのに対して、イラク側の死傷者は

10万人を上回った。

1991年の第一次湾岸戦争は、中国にとって間違いなく宇宙時代の始まりだった。

それ以来、中国は宇宙軍事力の開発をアグレッシブ的に模索してきた。

さらに敵の人工衛星を攻撃するための「暗殺者の棍棒」(中国側の呼称。

 西側では「魔法の弾丸」と呼ばれる)の開発にも励んできた。

 ペンタゴンの説明によれば、「暗殺者の棍棒」の目的は、宇宙空間にある

アメリカの目と耳を「拒絶し、退化させ、欺き、妨害し、破壊する」ことである。

人工衛星の軍事利用によってアメリカ軍は世界最強にして最も効果的な軍隊になったが、

その一方で、戦場での状況認識を人工衛星ネットワークに

過度に依存することによる弱点も生まれている。

その弱点を突いて、宇宙と言う究極の高地に陣取っているアメリカを

そこから追い落とそうというのが中国軍の戦略である。 

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