【米中もし戦わば】022-01、第二12章尖閣諸島の危機

問題

日本は今後、日米安全保障条約についてどんな判断を下し、中国にどう対処するかを選べ

①弱体化した、もしくは決断力に欠けるアメリカは日本を守ってくれないと判断し、

自前の核兵器を開発して独自路線を模索する—「日本核武装」シナリオ

②弱体化した、もしくは決断力に欠けるアメリカはもう日本を守ってくれないと判断し、

中国の覇権を受け入れて中国主導のアジア経済圏の一員となる—「中国に乗り換える」

シナリオ

③アメリカは今後も条約の義務を守り、日本に核の傘を提供し続けると信じ、

通常戦力及びミサイル防衛能力を増強しつつ、アメリカやその他の同盟諸国との

経済的結びつきを強化する—「ぶれない同盟国」シナリオ

勃興する中国の挑戦に対して、あるいは没落するアメリカに対して、

日本がどのような反応を見せるかは、当然のことながら、アジアの将来の戦争と

平和に重大な影響与えるだろう。

日本が「核武装」すれば、アジアにおける核戦争のリスクは間違いなく高まるだろう。

 日本が「乗り換え」で中国と同盟を結び、アメリカと敵対すれば、

それは「大東亜共栄圏」と第二次大戦の再演となるだろう。

 ただし、結果と勝者は全く違うものになるかもしれない。

「ぶれない同盟国」シナリオでさえ、戦争にならないと言う保証は無い。

 強固な同盟関係は中国を刺激し、すでにお馴染みの「安全保障のジレンマ」によって

中国がさらに軍備拡張に励むだろうからである。

 それでは、帝国主義国家としての過去、平和主義国家としての現在と極めて不透明な

未来とのあいだで進退極まっている世界一の被爆国・日本は、

どんな行動をとると予想されるだろうか。 

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