【米中もし戦わば】028-01、第20章、地方官僚の暴走

問題

中国政府の政策決定について正しく述べている記述を選べ。

①中国政府は、中国共産党の支配する一枚岩的な独裁組織である。

 トップダウンで行われた決定は上意下達され、官僚、軍人、産業関係者によって

忠実に遂行される

②中国政府も中国共産党も民主的な組織ではないが、官僚、産業、郡、地方からの

幅広い利権圧力の影響を受けている。

 この「派閥の弊害」が、エスカレーションの危険が高いボトムアップの行動や

決定につながる恐れがある中国のポピュラーなイメージは1の「一枚岩的な独裁組織」だが、

中国全土を自分の足で歩いてつぶさに見てきたアメリカ平和研究所の

ステファニー・クライネ・アールブラントのような長年の中国通は、

2の記述のほうが現状により近い可能性があると指摘している。

 もしこれが真実であれば、それは平和にとって憂慮すべきニュースである。

 というのも、アメリカ流の「派閥の弊害」(アメリカ第4代大統領

ジェームズ・マディソンの共著書「ザ・フェデラリスト」中の言葉)によって

動かされるボトムアップの中国政府の方がはるかに無謀で、

はるかに交渉や説得がしにくく、結局のところ、命令系統のしっかりした

トップダウンの独裁的政府よりもはるかに付き合いにくいからである。 

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