【日中もし戦わば】歴史的にも法的にも根拠のない「九段戦」

中国の力による南シナ海への拡張は、1974年1月のベトナムとの

「西沙諸島(パラセル諸島)海戦」が端緒といえます。

ベトナム戦争が終結してアメリカが去ったために起こった「力の空白」をついて、

中国は西沙諸島製紙ャ全体を奪取したのです。

さらに、1988年3月、再びベトナムとの間に起こった

「南沙諸島(スプラトリー諸島)海戦」に勝利した中国は、

ベトナムが実効支配していたヒューズ礁やジョンソン南礁の岩礁を奪い取りました。

その後、1992年2月には、海洋主権に関する国内法として「領海及び接続水域法」を

制定し領海を「中華人民共和国陸地領土の基線から12海里」と定めた上、

陸地領土については、「中華人民共和国の大陸及びその沿海諸島を含み、

台湾及び釣魚島(尖閣諸島)を含む付属各島、膨湖列島、東沙群島、

西沙群島、中沙群島、南沙群島および中華人民共和国に所属する一切の島嶼を包含する」

と、勝手に規定したのです。

次の第4章で詳述しますが、以来、今日まで、中国は南シナ海の南沙群島の岩礁を

埋め立てでは、人工島を建設してきました。

2009年5月、中国の行動に腹をすえたマレーシアとベトナムは、

国連の「大陸棚限界委員会」(CL CS)に大陸棚外縁の延長申請しました。

これに対して中国は、「九段戦地図」を論拠として、強く抗議しました。

 これは、中国が南シナ海の領有権を国際的に主張するために

「九段戦地図」を使った初めてのこととされています。

中国は、このときの抗議の口上書で、九段線内の海域における岩礁とその周辺海域に対して

「議論の余地のない主権」を主張しました。

そして、「長い歴史の過程で形成されてきた南シナ海における中国の主権と

関連する諸権利は、歴代の中国政府に受け継がれ、国内法によって何度も再確認され、

国連海洋法条約を含む国際法規によって護られてきた」と述べたのです。

しかし、そのような長い歴史が存在せず、国連海洋法条約を含む国際法規によって

護られてきたと言う事実もありません。

九段線と言うのは、中国が勝手に引いた線に過ぎないのです。

中国は、各線の座標軸等九段戦の詳細については一切説明していません。

九段線に限らず、中国と言うのは、地図の上に勝手に線を引いて、

それをあらゆる手段を使って正当化していくと言う国です。 

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