【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】46ビットコインの「ウォレット」とは
ところで、ビットコインの専用アプリである「ウォレット」は、
「財布」と言うよりも、イメージとしては「銀行の預金口座」に近いものです。
口座にある残高の範囲内で送金でき、誰かから送金してもらうこともできます。
買い物をして大金を支払うときは、デビットカードのように口座から直接支払う形になります。
また、現金そのものが入っている本物の「財布」と違って、
ウォレットにはビットコインそのものが入っているわけではないので、
ウォレットアプリが入ったスマホを紛失しても、ビットコインは失われません。
その意味でも、「財布」というより「口座」そのものを持って歩くイメージに近いと思います。
ただし、ビットコインのウォレットが銀行口座と大きく違うのは、
送金(振り込み)の先の口座番号の扱いです。
口座の場合は、原則として1人1つの決まった口座番号を持ち、
振込先も毎回同じ口座番号になります。
しかしビットコインの場合は、原則1人1つのウォレットもつくところまで同じですが、
送金先であるビットコインアドレスは無数に発行できるため、
毎回違うアドレスを発行して送金するのが一般的です。
つまり、1つのウォレットの中に無数のアドレスがある状態です。
ビットコインのアドレスを「口座番号」に例えて説明するケースもあるようですが、
むしろ、別アカウントで管理する「複数のメールアドレス」に近いものだと
思った方がいいかもしれません。
Aさんは相手によって複数のメアドを使い分けていて、Bさん用のアドレス、
C用のアドレスと言ったように、それぞれ別々のアドレスを持っていると言うイメージです。
ちなみに、インターネットの住所であるIPアドレスが自動で割り当てられるように、
ビットコインの送金先であるアドレスも毎回自動で割り当てられます。
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