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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】30センターマーケットがないナスダック方式

取引所と名前がついていますが、ビットコインには、「東京証券取引所」

「ニューヨーク証券取引所」のようなリアルなセンターマーケットありません。 

イメージとしては、マーケット参加者同士をネットワークで結んで売買している米国の

「ナスダック」市場に近く、証券会社にあたる「ビットコイン取引所」同士の

ネットワークを通じて、ビットコイン価格(取引レート)がリアルタイムで決まっていきます。

(国内の主なビットコイン取引所の一覧は18ページ参照)。

ただ、実際には、ビットコイン売買の8から9割を握るとされる中国市場の影響が圧倒的です。 

中国最大、と言う事は世界最大のビットコイン取引所である「Huobi」や「OKコイン」等に

おける人民元とビットコインの取引レートの推移を先行指標として、

国内のビットコイン価格が決まっていきます。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】29ビットコイン投資とは

ビットコインは、円やドル、あるいは株と同じように、売ったり

(ビットコインを支払っ、8ドルを手に入れる)、

買ったり(円やドルを支払ってビットコインを手に入れる)することができます。

ビットコインの売買は、「いくらで売りたい」と言う人、いくらで買いたい」と

言う人がうまくマッチすれば取引が成立する「相対取引」です。

ビットコインを売りたい人と買いたい人を結びつけるのが「ビットコイン取引所」です。

「ビットコイン取引所」は取引を仲介するだけで、プライス(価格)を決めるのは、

あくまでマーケットに参加している皆さんです。

といっても、ですが、現実には他の人たちがいくらで売り買いをしているか、

現在の取引レートがリアルタイムで表示されるので、

それに沿った価格で売買することになります。 

ビットコイン価格は常に変動しているので、下がったときに買って上がった時に売れば、

その方が儲けなのは、他のあらゆる投資と同じです。 

短期的に見れば、ビットコイン側エンドル相場等と比べて人間を見激しく、

先読みしにくいかもしれませんが(ビットコイン価格はなぜ上下するかについては

66ページ参照)、長期的に見れば、ビットコイン市場そのものが

まだまだ成長途上なので、将来的な値上がりが期待できます。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】28為替リスクの回避先として

ビットコインが普及するには、歴史にいくつか重要な出来事がありましたが、

そのうちの1つが、2015年6月のギリシャのデフォルト(債務不履行)危機でした。 

通貨と言うのは「信用」で成り立っていますから(102ページ参照)、

国の信用が失われ、通貨が暴落するのではないかと言う不安が広がり、

より安定した外国の通貨が変わります。

リスクを回避するための「避難先」として、以前は「有事のドル」が有名でしたが、

最近は安定資産としての「円」が買われる傾向があります。

 それと同じように、ギリシャのデフォルト危機の時に競って買われたのは

ビットコインだったのです。

国が信用不安に陥った時に、特定の国とは切り離された仮想通貨を買いに走るのは、

人間に共通した心理かもしれません。

2016年にリオオリンピックが開催される前のブラジルでも、

通貨のレアルが暴落してビットコインの取引高が増えました。

これは10年前だったら、おそらくビットコインが買われる事はなかったはずです。

しかし、2008年にリーマンショックが起きて、既存の考え方や金融システムに対する信頼が

一旦地に落ち、安全だと思われてきたものが安全でないと分かった時、

生まれたばかりのお金が多少リスクがあるかもしれないけど、

自分が保有する資産のうちの数%位はリスク資産に分散投資しておこう、

と言う発想があり回ってきたのではないかと思います。 

ポートフォリオのうち何割かは日本円を持ちつつ、株や投資信託、

米ドルに分散投資する選択肢の1つとして、ビットコインを始めとする

仮想通貨の存在がクローズアップされてきたわけです。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】27ビットコインを使うメリットは?

①投資対象としてボラティリティー(変動幅の比率)が大きく、

将来的な成長が見込めるビットコインは、投資対象として魅力があります。 

手続きも簡単で、オンラインFXと同じような手口でビットコイン投資を始めることができます。

そもそも、人はなぜ人はビットコインを使うようになったのでしょうか。

一般の人がビットコインを使うメリットは、現場で大きく分けて2つあります。

1つは投資対象として、もう一つは割安な海外送金の手段としてご利用です。

ここでは、投資対象としてのビットコインについて見てみましょう。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】26マイニングで新しいビットコインを掘り当てる

三つめは、ビットコインを新しく掘り当てる「マイニング(採掘)」です。 

ビットコインは参加メンバーの互いに承認し合うことも、運営されていますが、

その承認作業を「マイニング」と呼んでいます。

詳しい仕組みは改めて説明しますが(128ページ参照)、

世界中で行われる取引を承認するだけでも膨大なマシンパワーが必要です。

そのため、コストと時間をかけて承認レース(10分ごとに「よーい、ドン!」で

マイニング競争が繰り広げられています)に参加し、見事1着になった人には、

報酬としてビットコインが支払われることになっているのです。

ビットコインは国や中央銀行のような発行体を持たないと述べましたが、

10分ごとに繰り広げられるマイニング競争の勝者に対して、

一定のビットコインを新規発行することが最初から決められているのです。 

お互いに承認する作業ボランティア頼みにしてしまうと、

やがて誰もやらなくなってしまうので、運営に積極的に参加してくれた人には

きちんと報酬が与えられるインセンティブ設計になっているわけです。

ちなみに、現在のマイニングの報酬は一回あたり「12.5ビットコインBTC」です。 

「1 BTC = 100,000円」とすると1,250,000円。

これだけの金額がかかっているので、レースの参加者はみんな本気です。

ビットコインがまだ生まれたばかりで、少人数でやりとりしていた時は、

個人のパソコンでもレースに参加することができましたが、

今は承認作業が極めて膨大なマシンパワーと電力が必要になってきているので、

とても一個人には参戦できるレベルではありません。

しかし、わざわざ新規に掘り出さなくても、既に大量のビットコインが

流通していますから、皆さんは、すでに市場に出回っているビットコインを買うのが

手っ取り早い入手方法と言えるでしょう。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】25送金手数料が破格に安い

離れた人同士がお金をやり取りするときは、現金書留郵便や銀行振込を利用するのが

一般的ですが、

郵便局やATMに足を運ぶ必要があり(オンラインバンキングは除く)、

手数料もそれなりにかかります。 

ビットコインなら送金手数料が極めて安く(送金額にかかわらず約10円程度)、

簡単な操作だけで24時間いつでも送ることができるので、

これからは仕送りなどもビットコインで受け取る機会が増えるかもしれません。 

特に国をまたいだ国際送金は手数料が馬鹿にならないので外国の人とのお金のやり取りで

ビットコインを受け取るケースが増えることが予想されます

(海外送金について78ページ参照)。

お店をやっている人は、支払手段にビットコインを加えると、

代金をビットコインで受け取ることになります。 

クレジットカードと比べて手数料が安く、入金確認後すぐに現金化できるので、

資金繰りの面でもいいですね。

また、ビットコインの価格が変動しても、日本円の価格を保証してくれるサービスもあります。 

例えば、500円のビールをビットコインで売った場合、

その後のビットコイン価格にかかわらず、売り上げ500円は保証され、

手数料として 1%支払えば良いと言うサービスです。

さらに、買い物をするとポイントカードにポイントが貯まるように、

ビットコインをポイントがわりに付与するサービスが出てきています。 

最近では、電気代をクレジットカードで支払うだけでビットコインがポイントのように

還元されるサービスもあります。

例えば「コインチェック電気」では、毎月の電気代の支払いに対し、

4から6%のビットコインを毎月自動的に受け取ることができます。

このように、一口にビットコインを「受け取る」といっても、

様々な場面が想定されるのです。 

ビットコインを受け取る方法は簡単です。 

専用アプリやウェブサイトでビットコインアドレスを取得し、送り手に知らせるだけ。 

やり方は本書の冒頭で説明した通りです(24ページ参照)。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】24複数の人からの集金はビットコインが便利

2つ目の入手方法は、誰かからビットコインをもらうことです。

 もらうといっても、ビットコインは手で触れることができないので、

アプリを通じて誰かに送ってもらい、それを受け取ることになります。 

ただでお金をくれる人はあまりいないかもしれませんが、

例えば、飲み会やイベントの会費を集める時、メンバー全員が

ビットコインのウォレットを持っていれば、アプリの操作で

簡単に送ってもらうことができるので、当日に現金を持ってきてもらうよりも便利です。 

現金で集めると、幹事がお釣りを用意する必要があったり、

遅れて参加した人から問い合わせがあったりしますが、

ビットコインなら端数があってもすぐに集金できますし、未収金の人も一目でわかります。 

レストランで割り勘にする時も、10円玉をジャラジャラさせることもなく、

スマートに集金できるのが魅力です。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】23外貨を買うようにビットコインを買う

まず、ビットコインは通貨とほぼ同じですから、他の外貨と同じように

自分で買うことができます。 

海外旅行に行く時、日本円を支払ってユーロや米ドルに両替するのと同じです。

一見、外貨を交換しているだけのようですが、両替と言うのは円でドルを買っているわけです。

逆もまた然りです。

円を払ってビットコインを手に入れることを「ビットコインを買う」と言い、

ビットコインを払って円を手に入ることを「ビットコインを売る」といいます。 

例えば、レートが「1BTC = 100,000円」の時は、10,000円出せば0.1BTCを買います。

逆に、0.1 BTを売って換金すれば10,000円が手に入る計算です。

日本の仮想通貨取引所では、一般的に0.01 BTC、約1000円から買うことができます。

こうした売買は、ビットコインを取り扱っている仮想通貨取引所を通じて行います。

「取引所」といっても、銀行の窓口のようなものはなく、

すべてオンラインで完結しているので、パソコン経由でネット接続するか、

スマホのアプリの操作で購入します。 

イメージとしては、オンラインFX (外国為替証拠金取引)で、同じ感覚です。 

これが最も一般的な入手方法と言えるでしょう。

絶対的な購入方法については、本書の冒頭で説明しました。

全く初心者の方でも簡単な操作だけで買うことができます。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】22ビットコインはどうやって手に入れるの?

ビットコインの入手方法は次の3つです。

①外貨を使うのと外貨を買うのと同じように自分で買う

② (現金払いは銀行振り込みの代わりに)誰かからビットコインを送ってもらう

③新しくビットコインを掘り当てる(マイニング)。 

仮想通貨は面白そうだし、せっかくだから使ってみたいと言う皆さんに、

最初にお勧めするのは、やはり最大の取引量を誇るビットコインです。 

実は、「仮想通貨」や「暗号通貨」と呼ばれるビットコインのライバルは

すでに数百種類が出回っていて、ほとんど扱われていないもの

(流動性が低い時に買っても換金できない可能性があります)や、

中には詐欺まがいのものまであり、はっきりって玉石混交の世界です。

しかし、一般の皆さんの目に触れるのは、日本の仮想通貨取引所が使っているものが

中心になるはずなので、数種類から多くても10種類位。

その中でも圧倒的な知名度取引では、扱っている取引所の数、流動性(換金しやすさ)、

法整備などのルール面での安全性を送るのがビットコインです。

では、ビットコインはどこで、どうやって手に入れることができるのでしょうか。

ビットコインを入手する方法は、大きく分けて3つあります。

①自分で買う

②誰かからもらう

③自分で掘り当てるです。

それぞれ詳しく見てみましょう。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】21ビットコインはゲーム内通貨の発展系

MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)を始めとするオンラインゲームや

スマホアプリなどでアイテム購入したり、キャラクターを強化したりするのに使う

「ゲーム内通貨」も、ビットコインとよく似た特徴を持っています。 

ポイントカードのポイントやマイレージは、支払い額やサービスの利用等に応じて

付与されますが、ゲーム内通貨はゲーム内の到達度に応じてもらえるだけでなく、

お金を払って買うことができます。 

また、利用規約では大抵禁じられているものの、入手が困難なレアアイテムと、

強化済のキャラクターやアカウント、さらにはゲーム内通貨そのものを

現金で売買するRMT(リアルマネートレード)市場も立ち上がっています。 

ビットコインも元をたどれば、オンラインコミュニティー内だけで通じる

「おもちゃのコイン」のようなものに過ぎず、それがリアル世界のもの(

最初の取引はピザでした。

116ページ参照)と交換可能になって初めて「お金」としての価値を持ちました。

その意味で、ビットコインはゲーム内通貨の発展形と言えなくもありません。

ただし、ゲーム内通貨は、そのゲームを運営する企業の発行、管理しているのに対して、

ビットコインは特定の企業や国によって発行されるわけではなく、

参加メンバー全員による民主的な運営によるところが大きく異なります。

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